劇場公開日 2014年5月30日

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「異端者を忌み嫌う人間社会が生み出した、“モンスター”。」MONSTERZ モンスターズ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0異端者を忌み嫌う人間社会が生み出した、“モンスター”。

2014年5月30日
PCから投稿

怖い

知的

難しい

【賛否両論チェック】
賛:他人を操れる男と、異常な回復力を持つ男の、鬼気迫る戦いは圧巻。ハラハラの展開の中に、「生きる意味」を問いかけてくる。
否:描写はかなりグロい。自分の首の骨を折ったり、飛び降りたりするシーンが多数あり。

 「他人を操る」という能力を武器に迫り来る“男”と、やられてもやられても復活する終一との鬼気迫る戦いは、観ていてハラハラドキドキの連続です。そしてそんな中にも、「生きる意味」を見出だせない2人それぞれの苦悩が描かれ、物語に重みが加わっていきます。
 操られた人が死んでいくグロいシーンはかなり多くて、「命を軽視しすぎ」という批判もありそうですが、「自分が何のために生まれてきたのか」という普遍的な問いに、1つの波紋を投げかける映画です。グロいのがオッケーな方は、是非ご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド