劇場公開日 2014年5月31日

「サンドラとメリッサの掛け合いも楽しい娯楽作、なんだけど…」デンジャラス・バディ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0サンドラとメリッサの掛け合いも楽しい娯楽作、なんだけど…

2016年7月8日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

単純

ハリウッド女優の中でも特にヒット作の多いサンドラ・ブロック。
「ブライズメイズ」以降快進撃が続くメリッサ・マッカーシー。
そんな二人がコンビを組んだのだから面白さは保証されている。
その通り、全米大ヒットのアクション・コメディ。

FBI捜査官のアッシュバーンは麻薬組織の捜査でボストンへ赴き、地元警察のマリンズ刑事と組む事に…。
サンドラが真面目で傲慢なFBI捜査官、メリッサが粗野で野蛮な刑事。
二人がそれぞれの個性を活かし、絶妙な掛け合い。
衝突しながら絆を深め、組織の壊滅に奮闘する、バディ・ムービーの王道。
気軽に楽しめる娯楽作。

…のだけど、ただそれだけ。
普通に面白いんだけど、それ以上ではない面白さ。
話に全く捻り無く、余りにも平凡。
サンドラ演じるアッシュバーンには里子だった過去、メリッサ演じるマリンズはある理由から家族と確執、組織社会における女性などやんわりと織り込んでいるものの、深み足らず。
愉快ではあるが痛快には欠ける。
本当に主演二人で持ってるようなもの。

また、メリッサのキャラを好きになれるか否かでも好みが分かれそう。
確かに画面に出れば圧倒的インパクトと存在感を発揮するが、ガサツで口も悪く周囲の迷惑お構いナシのお馴染みのキャラパターンは変わりなく、ちょっとイラッ、ウザさも感じるかも。
そう思うと、振り回される受け身のサンドラはさすが。

ちと不満も多いが、再三言うように肩の凝らない面白さ。
何よりサンドラとメリッサの掛け合いが最高なので、続編があってもいいと思う。

「ブライズメイズ」、本作に続くメリッサと監督のコンビの新作は「ゴーストバスターズ」。
このコミカルな作風は合うとも思うし、不安もあるし…。

近大