劇場公開日 2014年9月19日

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「それぞれの想い、それぞれの正義。人間の本質に迫る話題作。」猿の惑星:新世紀(ライジング) 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5それぞれの想い、それぞれの正義。人間の本質に迫る話題作。

2014年9月16日
PCから投稿

悲しい

興奮

難しい

【賛否両論チェック】
賛:人間の愛・醜さ・あるべき姿などを、〝猿”という外部の視点を通して赤裸々に描く。最終決戦のシーンも迫力大。
否:ある程度終わり方は分かってしまっているので、どうしても予定調和になってしまいがち。前作の知識も、あった方が楽しめる。

 前作の知識はあった方がイイですが、10年後の世界が舞台なので、最悪なくても大丈夫かと。物語では、ただただ自分の大切な誰かを守るために奮闘する姿や、大事な所で相手を信じられずに裏切ってしまう様子などが、人間と猿、双方のシーンで描かれます。逆にいえば、それだけ猿も進化しているということなんですが、そうした外部の視点から人間を描くことによって、〝人間”という存在の素晴らしい部分と、逆に醜い部分が見事に浮き彫りにされていきます。
 雰囲気は結構重厚で、殺害シーンなんかもありますので、小さいお子様なんかには少し不向きかも知れません。自分を見失いそうになってしまった時に、深く考えさせてくれるオススメの1本です。

映画コーディネーター・門倉カド