劇場公開日 2013年7月13日

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「アメリカには多種多様な感性が全く有るものだ、これはどっきりカメラの世界だな~」バーニー みんなが愛した殺人者 Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アメリカには多種多様な感性が全く有るものだ、これはどっきりカメラの世界だな~

2013年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

私は、リチャード・リンクレイター監督作品との相性は良いらしい。米コメディー映画は、笑いの感性の相違で、普段は余り楽しめないタイプの人間だ。しかし彼の監督した作品なら、その殆んどの作品を楽しめるようだ。
今回の作品は、あの有名なヒットコメディー映画「スクール・オブ・ロック」以来7年振りに、俳優のジャック・ブラックと再び、タッグを組んだと言うのが、この映画の売りのようだ。確かに、コメディー苦手の私も「スクール~」は充分に楽しめる映画だった。
それより、この監督作では、「恋人までのディスタンス」シリーズが有り、私はあの映画が大好きだった。インディペンデント系の作品を多数監督する彼は、監督としても色々実験的な作品を制作し、商業映画のみに傾倒しない彼の監督としての制作姿勢も大好きだ。

本作の更なるお楽しみは、大女優シャーリー・マクレーンが出演している事でもあります。
それから、忘れないうちに、先ず初めに、映画COMのシャーリーのプロフィールの生年月日が間違っている事を記載しますね。彼女は43年生れではなく、34年生れです。
彼女の実弟のウォーレン・ビーティが37年生れなのですから、弟より若い姉は存在しませんね。単なるデータの打ち間違えなのでしょうが、余談ですが映画専門サイトで、俳優のプロフィールが間違っていては、本当は困りものですね。
何故私が、シャーリー・マクレーンのプロフィールの事を指摘するのかと言えば、私は彼女の大ファンで、日頃精神世界系の本を多数読んでいて、勿論彼女の著作も多数愛読した大ファンだからです。そして、更に彼女はとっても親日家としても有名で、今は亡き映画評論家の小森のおばちゃまこと、小森和子とは、大の仲良しでした。
シャーリーは、日本に来た時には小森のおばちゃまの家に宿泊する事もあったらしいし、小森さんも、渡米した折には、シャーリーの家で1ヶ月以上も滞在してスターの取材などをした程、仲良しだったと言う事です。私は学生時代に小森さんの処でアルバイトをしていた事が有ったので、直接小森さんから、シャーリー・マクレーンや、オードリー・ヘップバーンの話は特に良く聴かせてもらっていたから、決して忘れません。

さて、話をこの「バーニー」に戻しますが、この映画は90年代に実際にテキサスの片田舎の町で起きた実話をドキュメンタリータッチのドラマにして描いているのが面白い撮り方の一つです。これは丁度、「恋人たちの予感」と同じ様なスタイルですけれど、コメディー映画をこう言う撮り方をするのもリンクレイターだからこそやってしまうのでしょう。
そして、この映画はジャックが演じるバーニーと言う葬儀屋の従業員である営業マンのその多芸多才ぶりが半端ではなく、何でも前向きに努力し、他人の短所も長所に塗り替えてしまう不思議な才能を持ち合わせていたからです。そんな彼の類い稀なる才能を町の誰もが愛していた。そんな彼は、気難しく偏屈で有名だったマージョリーの心をも虜にしたのでしょう。そして本作品の中ではジャックの歌声を多数楽しめるし、アメリカでも、「おくりびと」と同様な納棺師のような葬儀屋が現実に存在していたと言うのも面白い。そしてラストもとっても面白い作品でした。
そして、テキサス州と言えば確か、アメリカでは刑務所が一番多い州でも有ったと記憶しています。
それにしてもこうも、この町の特異性をこれ程までに、コミカルに描く事が出来たのも、監督自身が、テキサスの出身と言う事と決して無関係では無いような気がする。彼自身がきっとこの映画に出て来る様な人々の感性を何処かで持っていたのではないだろうか?
そして、神様は本当に、人が自分の犯した罪の赦しを必要として祈り、過ちを悔い改める時には、誰でも、その人を罪を救ってくれるとしたならば、これ程大きな安心は他には無い筈だ。成る程、アメリカでは評判に成る筈の映画だ。

ryuu topiann