「石ノ森ヒーロー大戦2012 -序章-」仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦 アルティメイタム 智哉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0石ノ森ヒーロー大戦2012 -序章-

2012年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

石ノ森章太郎が生み出した数多のヒーローの中でも、その頂点に君臨し続けている王者、仮面ライダー。
そんなライダーが永久覇者になる事を阻むように、同族であるイナズマン、ポワトリン、そしてアクマイザーの3人がMOVIE大戦と言う無限のリングを舞台に、フォーゼ&ウィザードと戦う。

内容としては、イナズマンへのリスペクトも、ポワトリンの部分的リメイクも、アクマイザーのイメージリファイン(見た目はほぼS.I.Cそのもの)も、すんなり受け入れる事が出来た。
これはひとえに、役者とキャラクターの相性の良さもさることながら、坂本監督の演出の上手さも当然あるのだろう。

そして石ノ森ヒーローがそのバックボーンに背負っている哀しみや、異形のヒーローである事の葛藤を、風田三郎:イナズマンのエピソードとして有機的に表現されていたのは凄く良かった。
(イナズマンから三郎に戻る変身解除のシーンも、みよっぺのリアクション込みで原作に忠実に準拠してて良かった)

石ノ森章太郎が遺した大いなる遺産は、今後さらなるリファインの機会を与えられるのだろうか。
来年のMOVIE大戦には新しくなったキカイダーとロボット刑事とロボコンが出てたりして(笑)。

智哉