劇場公開日 1998年1月31日

「因果系ホラーのはしりに思わず感嘆」リング たいよーさん。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5因果系ホラーのはしりに思わず感嘆

2024年4月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

のんびりおうちデートで彼女に『NOPE』や『牛首村』を提案してみた所、一周回ってここに辿り着いた(笑)。意外と観たこと無かったのだが、Jホラーの突然出てくる系、というより怨念と因果系Jホラーのはしりだったのね。

序盤の変死を遂げる役どころが竹内結子さんだったり、その友達が佐藤仁美さんだったり、TVマンに松重豊さんだったり…。語り継がれる作品だけあって出てくる人が豪華。演出はこの25年で使い古された感じは否めない。ただ、呪いのビデオをフックにシリアスな雰囲気で謎の輪郭が見えてくる様は緊張感があり、作品の重厚さが伺える。やはり怖いモノにも由来が必要。

ホラーのベクトルで言うと、怖がらせる要素は比較的薄め。むしろ怪奇現象に触れるミステリー要素が強く、呪いにかかったことに対する緊張と共に巡る謎の解明が面白さを引き立てる。ツッコミ所はいつの時代も健在だが、それも良く思えてしまう出来だった。

主演は松嶋菜々子さん。いやいや、錚々たるメンツの中でも華が出すぎなのよ。もう美しいしまさか主演をこの作品で務めてたなんて知らなかったし。そして真田広之さん!えぇ!ジョンウィックじゃないよ!?と思いながら、今作でもキレキレだったのが印象的。そういう発見もあり…って柴咲コウさんも出てるのね。ガリ○オみたいなシーンもあって良かったっす。

ちなみに彼女は「もっと怖いかと思ってたけどそうでもなかった。」だそうです。きっと来る〜だったけど、ピンとくるでは無かった様で。笑

たいよーさん。