伴淳・アチャコのおやじ教育

劇場公開日:

解説

松竹京都に新しく登場した“人生案内シリーズ”の第一作。松竹新喜劇館直志の『大人の童話』の映画化で「かた破り道中記」の森田竜男が脚色し、「伝七捕物帖 幽霊飛脚」の酒井欣也が監督した。撮影は「太陽に背く者」の倉持友一。

1959年製作/69分/日本
原題:Raising Adults
配給:松竹
劇場公開日:1959年9月20日

ストーリー

大阪法善寺横町の小料理屋・千鳥亭--ここの娘しまの婿養子福造は正直者でお人好し、おまけに大の野球狂だった。一人っ子の金一と養父幸七の目を盗んでは野球見物に出かけ、店は幸七と女中おとみの二人でテンテコ舞い。ある日、千鳥亭の家主森が店を千二百万円で買取ってくれといって来た。のん気な幸七は内金六百万円を払い、後は二、三日中にと約束した。福造は金策に出かけたが、いずれも失敗だった。しまの妹でお転婆娘の春子は、友達の雪子や正子らをかり集め、各自の家の物を持出して大バーゲン・セールを始めた。警察は盗品故買の嫌疑で保護者を呼んだ。これが縁で信用組合の岡本が金を貸してくれた。そこへ昔千鳥亭の仲居で、鮨屋徳松の妻およねが飛びこんで来た。滝沢が危篤で金一に逢いたがっているという。滝沢は十五年前しまと将来を誓った仲で、彼が出征した後、しまは彼の子を宿していた。滝沢の戦死の報が入り、しまは子供のことを隠して福造と結婚した。このことは徳松夫婦しか知らず、初めて知った幸七はビックリ仰天。一方、福造は相変らず少年野球に熱を上げていた。ある日、一人の紳士が死んだ滝沢の保障金受取人が金一になっているから受取ってくれといって来た。徳松は秘密を守るため一計を案じ、宝くじが当ったことにした。野球のチームの祝賀会の晩、徳松がつい口をすべらしてしまった。大騒ぎの末、福造は家出してしまった。ハシゴ酒をした福造は深夜の魚河岸で、しょんぼりしている金一にあった。福造を本当の父と信じている金一に、彼は心を打たれた。すべてを水に流して家に戻った。翌朝、家の買収も無事にすみ、心気一転した福造は家業に精出していた。

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