その女を逃がすな

劇場公開日:

解説

一人の女の生命を執拗に狙う刑務所帰りの殺人犯と、彼を追う二刑事の活躍を描いたもので原作は島田一男の「刑事部屋・青い顔の男」である。脚色は監督の中平康、監督は若杉光夫、撮影は「夜は俺のものだ」の井上莞。垂水悟郎・木城ゆかり・安井昌二・松下達夫らが出演している。

1958年製作/52分/日本
配給:日活
劇場公開日:1958年9月8日

ストーリー

芦山巡査は、道をたずねられた男に背後から襲われ塩酸をひっかけられ拳銃を強奪された。現場から得た証拠物件は、塩酸と犯人のものらしい中折帽だけだった。政田と天野の二刑事がこの事件の担当と決まった。--事件後三時間たった頃、虎の門の五十鈴荘アパートで殺人事件が発生した。管理人の話によると、十二時頃突然銃声が響き、一人の男が二階からかけ下り逃げ去った。そして、その男は中折帽をかぶっていたという。被害者は澄子といい、バーの仲間みどりが引越したあとへ、その日越して来たばかりだった。弾はドアの外からうたれ、弾痕は警官用拳銃のものだった。また、澄子は男と一緒におり、男は窓から脱走したことなどが分った。さて、天野は帽子の出所を洗い虎の門でその出所をつきとめた。ようやく犯人の足取もほぼ分り、丸刈り頭という点から、最近刑務所から出所した男という線が出て来た。政田も澄子のパトロン田村をつきとめ、取調べを始めた。彼の陳述によると、澄子がその朝引越して来たのを知っているのは、自分以外にはないという。政田は、狙われているのはみどりに違いない、それと知らずに澄子を殺したのだという結論に達した。さらに刑務所がえりの線から、前科三犯の虎吉という男を見つけ出した。千葉刑務所から、虎吉の入所中みどりが面会によく来たが、みどりに男ができたと虎吉が聞いた頃から、みどりの面会がとまったという情報が入った。その頃虎吉は、みどりの兄八之助からみどりの居場所風林荘をつきとめ、八之助を射殺し風林荘へやって来た。虎吉はアパートの窓に映る女の影に語りかけた。と、「虎吉、拳銃を返してもらおう。それは俺たちの仲間のものだからね」と天野の声がかかった。虎吉は、ふり向きざま窓の女を撃った。が、それは人形だった。間もなく、虎吉の手には手錠がかけられていた。

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