地獄の札束

劇場公開日:

解説

金に憑かれて罪を重ねてゆく男の惨めな末路を描いた活劇篇。「俺は犯人じゃない」の青木義久と新人川上毬太の共同脚本を「志津野一平 謎の金塊」の野口博志が監督、「悪魔の街」の永塚一栄が撮影を担当した。主な出演者は「燃ゆる黒帯 花の高校生」の水島道太郎、「洲崎パラダイス 赤信号」の河津清三郎、「病妻物語 あやに愛しき」の菅井一郎、「旅鴉でござんす」の南寿美子、「流離の岸」の広岡三栄子など。

1956年製作/80分/日本
配給:日活
劇場公開日:1956年8月14日

ストーリー

故郷の母と妹が貧窮に喘いでいるのを見るに見かねた岩藤健次は弁護士の山形と、銀行の現金輸送車襲撃を共謀。山形は流しの運転手中村を仲間に誘う。三人は護衛のパトロールカーを時限爆弾で破壊、装甲車から現金二千万円を奪う。警視庁から岡田刑事が現場に急行。だが手掛りはない。一方、健次と山形は中村を毒殺、山形の情婦かをるのアパートに戻るが、一刻も早く大金を持ち故郷へという健次に山形は、慌てたらカタなしと返答、捕った場合に使えと毒薬を渡す。山形の強制で健次は愛人亮子をも酒の勢いをかりて殺害。中村と亮子の死体は毒物の類似から同一犯人の仕業と判る。更にパトロールカー警備員の証言から一味の連絡係、アヤのモンタージュ写真が新聞に出る。早速山形の命令で健次はアヤを毒殺。だがそこに岡田刑事の踏み込みで健次は山形の裏切りを知り、かをるのアパートへ戻るが二千万円は紛失。健次はお茶の水ビルの事務所で山形と対決。山形は死闘の末追いつめられて埋立工事の泥沼に飛びこむ。健次はかをるに二千万円強盗を告白。だが彼を慕うかをるは慄然としつつも、その腕に身をゆだねる。二人は逃げたが全国に指名手配となり、健次はかをるを振り切り岡田刑事と私服が張り込むお茶の水ビルへ。そこへ意外にも山形が出現。健次は格闘の末彼を射殺。だが警官の一斉射撃で天井に開いた大穴から降る札束を健次は懐中へ突っこみ、自首をすすめるかをるの声をよそに煙突へ登り逃げようとする。その彼も最後の一斉射撃で遂に煙突から真逆様に転落した。

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