幽霊タクシー

劇場公開日:

解説

落語家柳亭痴楽と三遊亭円歌の十八番、“幽霊自動車”と“虎タク”の映画化。西川清之が脚色し、「ますらを派出夫会」の小田基義が監督した。撮影は「若夫婦なやまし日記」の伊東英男。主な出演者は「チャッカリ夫人とウッカリ夫人 (夫婦御円満の巻)の巻」の本郷秀雄、「吸血蛾」の有島一郎、「鬼の居ぬ間」の加藤春哉、「婚約三羽烏」の磯村みどり、他に千葉信男など。痴楽と円歌が夫夫一役かって出演している。

1956年製作/44分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1956年6月14日

ストーリー

プリンス・タクシーの運転手穴山平助は気の小さな正直者で、最近自動車強盗ノイローゼにかかっている。今日も彼は人相の悪い乗客を強盗と勘違いして交番でお目玉を食った。穴山はタクシー会社の隣りの食堂いこい軒で働いている経営者大助の娘みどりと恋仲であるが、今夜も食堂には短気で臆病者の三好、Wがかった海野、それに怪談好きの筧など運ちゃん仲間が集って怪談めいた話でみどりを怖がらせて喜んでいた。一方、穴山は酔客を家へ送り届け誘われるまま座敷に上がりこんだが、何と酔客の自宅はその日、吉祥寺へ引っ越した後。二人はホウホウの態で逃げ出す。翌日の日曜日、みどりはランデブーの約束をした穴山を待っていたが、彼は徹夜で酔客の家を探しまだ見つからないとフラフラ。みどりは面当てに三好と出掛けてしまった。やっとのことで酔客を送り届けた穴山は失恋を悲観して公園で首を吊ろうとした処を筧に止められた。事情を聞いた筧は憤慨して三好をとっちめる秘策を練る。ある夜、食堂で穴山にあてつけるようにみどりが三好と楽しそうに話している処に支配人の真田が、客が待っていると知らせに来た。浴衣着の女で行先は青山墓地という様子は、たった今、筧が話した怪談の主とそっくり。番に当った三好は必死の形相。処が急停車して振り向くと客がいず、会社にすっとんで戻った彼の目の前にスッと立ったので三好は気絶した。実は慌てて客を乗せずに出掛けたのだった。そんな処へ巡査と新聞記者たちが穴山を訪ねて来た。先日の酔客が大金を持ちながら無事に戻ったお礼を言いに来たのだ。みどりは穴山の本心を知り手を取り合って喜んだ。

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