ウッカリ夫人とチャッカリ夫人 やりくり算段の巻

劇場公開日:

解説

一昨年新東宝が映画化したその後を継いで東京映画が映画化するラジオ東京の連続放送劇で、青木義久と窪田篤人の共同脚本を、「続南国太平記 薩南の嵐」の渡辺邦男、渡辺孝が監督、撮影を夫々担当している。出演者は「花と波涛」の久慈あさみ、「ママの日記」の佐野周二、ビクターの恵ミチ子、宝塚の東郷晴子、第一協団の本郷秀雄のほか、柳家金語楼、灰田勝彦、坊屋三郎等喜劇陣が出演する。

1954年製作/82分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1954年3月10日

ストーリー

郊外の文化住宅地に住む字刈さんは今朝も通勤電車に乗るのに大わらわである。宇刈さん夫婦は何時もウッカリしているが、根は気がいい。十年振りに訪ねて来た画家の窓野君をウッカリ金の無心と間違えて、茶刈夫人をかり出して予防線を張りめぐらすが、窓野君の友情が後に判ってみると、申訳ない事をしたとベソをかく始末である。隣家の茶刈夫人はお礼目当ての見合いを企画するなど、仲々チャッカリしている。候補に上ったのは独身社員の茶の木君であるが、茶の木君は宇刈夫人の妹幸子さんに惹きつけられ、見合い最中に逃げ出してしまう。日の丸産業PTAの日、茶刈夫人は社長の前で何時もと打って変った良妻ぶりを発揮して、日頃恐妻家と評判高い茶刈君をホッとさせるが、お蔭で代償を夫人に払わせられる。そのお金で宇刈夫人とささやかな買物。ところがテレビ・クイズに突如宇刈さんが御婦人と一緒に現われるので、夫人は驚いて寝込んでしまう。が、宇刈さんの甲斐々々しい介抱振りに却って感激する。山貫商事の社長よりの迷惑な贈物小犬ペペはやさしい宇刈夫婦によくなつき、今では宇刈夫妻の愛犬となっているが、社長商売とは勝手なもの、社長はペペを取り返そうとする。日頃おとなしい宇刈さんも夫人に励まされ、一世一代の抗議を申込む。この宇刈さんの奮闘でささやかな宇刈家の幸福を襲った嵐も静まる。幸子さんと茶の木君もフトした縁で朗らかな交際が始まり、この分ではどうやら結ばれそうである。

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