湯の町姉妹

劇場公開日:

解説

小川清一のオリジナル・シナリオを「恋しぐれ 秩父の夜祭り」の山田達雄が監督したグランド・ホテル形式の明朗編。撮影は「「粘土のお面」より かあちゃん」の平野好美。

1961年製作/82分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1961年5月17日

ストーリー

温泉旅館・伊香保館の長女道子は三十歳になろうとしているのに結婚に全くの無関心で読書にふけっている。次女の洋子は土産物屋の真二と相愛の仲だが道子に気がねして婚約を言い出せない。道子の友人で美容師の山村朱実は、道子を結婚させようと努力していたが、同館に泊っている小説家志望の青年白石に道子が好意を感じていることを聞いて、彼女を白石に積極的に近づける。白石は新人賞を受賞、道子との間は密接になっていく。同じころ、同館の八つの部屋でもさまざまな人間模様をえがき出している。--萩の間では、四人の女房族が一夜の温泉気分を味わい、牡丹の間では会社の重役がバーの女給とお忍びの一泊旅行。女給は年寄りの重役より独身者の客に色目を使いてんやわんや。松の間ではゴルフに来た中年男が芸者やアンマに浮気心を出して平手打ちを食い、そのうえ女房に押しかけられている。藤の間では独身者三人が徹夜の麻雀。梅の間では老夫婦が昔をしのび、竹の間では東京駅で拾った女といっしょに泊りに来た男が、ふところの金もろとも女に逃げられる。桔梗の間では大学を卒業したが就職先のない青年と年上のデザイナーのカップルが。そして柳の間には道子の恋人白石が泊っている。一夜は明けた。各部屋の客はそれぞれの想いを抱いて帰って行く。白石も再会を約して道子に送られバスに乗る。

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