若妻日記 悶える
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解説

ブルー・フィルム史上幻の名作といわれた“風立ちぬ”をはじめ、数々のブルー・フィルム製作に没頭した人間たちの熱念や生きざまを描く。脚本は「ザ・ドリフターズのカモだ!!御用だ!!」の下飯坂菊馬、監督は「むれむれ女子大生」の林功、撮影は同作の山崎敏郎がそれぞれ担当。

ストーリー

風に謡れる真菰。黙々と働く若い男女。燃えるような真夏の陽ざしの下で、若妻の肌に汗が光る。初々しく美しい若妻は、夫の熱い視線を受けて伏目がちに恥じらう。夫の手が静かに若妻のもんぺの中へ。あらわになる若妻の太腿。若妻の恍惚とした表情……。「風立ちぬ」は日本のブルー・フィルム史上に幻の名作と言われる伝説的作品だった。この映画の監督である赤沢は、昼、区役所に勤める平凡なサラリーマンである。しかし、ブルー・フィルム製作となると、異常な執念を燃やし、自分の作品は芸術作品として疑わない。赤沢がとり分け「風立ちぬ」に異様なほど情熱を傾けた理由は、実は若妻役を演じた民子という女が、赤沢と十六年前に結婚し、ある痴情事件がもとで別れた洋子にそっくりなためであった。赤沢は今だに洋子の幻を追い続けていた。民子の写真を見ながら自慰行為にふける赤沢のマンションへ、以前赤沢の映画に出演した早苗が子供を背負って訪ねて来た。亭主に捨てられ男を求める早苗に、赤沢はカメラマンの広田を紹介する。早苗は広田と意気投合し、彼のリードで久しぶりの男に酔いしれた。そんなある日、新宿の上映会で「風立ちぬ」が警察の捜査を受ける。「風立ちぬ」を捜査のため見ていた警察官の一人が民子を見つけた。赤沢の憧れる民子は、補導歴があった。取調べを受けた民子は、赤沢の連絡先をあっさり言ってしまう。連行された赤沢は冷静に自作品の芸術性について説明した。しかし、民子が更正しかけた時に、この映画に出演したために失落した貢仕を追求され、自分の過失を知らされた赤沢は、もはや情熱も希望も失なっていた。赤沢は懲役二年の判決をうける。法廷で無表情に立ちつくす赤沢。法廷を出る赤沢に悪びれた様子はなかった。しかし、その後ろ姿には、ことばでは語りきれない男の寂寥感が漂っていた。...

スタッフ

監督
脚本
下飯坂菊馬
製作
岡田裕
制作補
山本勉
撮影
山崎敏郎
美術
渡辺平八郎
音楽
高田信
録音
秋山一三
照明
松下文雄
編集
井上治
助監督
山口友三
スチール
浅石靖

キャスト

作品データ

製作年 1977年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 69分

提供:株式会社キネマ旬報社

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