劇場公開日 1976年11月13日

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「青沼静馬に指南したい」犬神家の一族(1976) syojinさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0青沼静馬に指南したい

2022年5月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

怖い

これまで幾度となく観てきた作品だが、名作は4K画質でこそ観るべしと思い購入した。
縦横比に対して多少の不満はあったものの、ディスクの画質そのものはさすが4Kと感じさせるそれであった。
この作品は全体的に照明を落とし気味に演出した場面が多いが、そうした箇所も鮮やかに出色している。
主体俳優の背後にいる客体俳優さんたちの表情もしっかりと感じ取る事が出来た。

でもねー?
どなたかの御指摘のように血糊のつくりもの感とか菊人形の上の顔とか、あれわざとあんまりリアルにしなかったのかしら?

この映画を観るたびに思うのは、一番可哀想なのは青沼静馬だと思うよ。

母子家庭で苦労して戦争で顔を焼かれ挙げくは湖で逆さに浸けられてね。

彼は復讐の仕方を間違えたんじゃない?

あれ遺書の通りならば、
珠世に相続権を喪失させて、
犬神奉公会の人にアプローチすれば40%相続(犬神奉公会には内20%寄付必要)できたし、
もうひとつは
何らかの方法で遺書を破棄とか無効化させたら、法廷相続人の第一順位は彼と3姉妹の計4人だからね。これだと25%。
従って
3姉妹と一旦、手を組む選択肢もあったね。

短気は損気って本当だね。
復讐心よりも冷静になって考えれば、おもいっきり金かけて顔治したら珠世よりもいいネーチャン100人ぐらい囲えるよ。
そしたら又、犬神家の一族の未来編が始まるけどな。

syojin