ミルトンの一攫千金

解説

「ミルトンの与太者」と同じくジョルジュ・ミルトンが主演し、レオン・マトが監督した映画で、脚本は「トト」「ミルトンの与太者」のルネ・ピュジョールが書卸したものである。助演者の主なる者は、黒人女優フィフィ・プレカール、「ヴェルダン 歴史の幻想」のアンドレ・ノクス、「サラムボオ」のヴィクトル・ヴィナ、舞台俳優のリュシアン・ブリューレ、トニー・ローラン、黒人俳優のジョエ・アレクス、それから子役のレジティミュス、等である。撮影はルイ・シェクス、作曲はオベルフェルト。屋内撮影はニースのGFFA撮影所で、野外撮影はセネガルで行った映画である。

1933年製作/フランス
原題:Bouboule ler, Roi Negre

ストーリー

パリの与太者でブーブールが通り名となっているジョルジュ・ミルトンは銀行家バスタンから依頼されて遠くアフリカへ出かけて行った。だが、こうしてブーブールを旅行に出したのには実は魂胆があったのであって、即ち、バスタンは銀行の破産を逃れるために、その所有する高価なダイヤモンドに保険をつけ、これをアフリカにいる仲間のエルマンへ送り届け、そうして一方その持参人をも生命保険に加入させ、これを旅の途中で殺害して、以て二つの保険料を横領しようとした。という訳である。だが、そんなこととは露知らずブーブールはマルセイユを出航してアフリカの地に向かう。そして、途中幾度かバスタンの廻し者に付け狙われるが、それを巧く脱して彼はアフリカの黒人集落に到着する、だが、そこでも野獣や鰐の危険があり、遂に魔法の家で原住民達に捕らえられてしまう。そして、集落の王様の娘ルーラ・ルーラに助け出されたと思ったのも束の間、今度はエルマン一味のためにルーラ・ルーラと弟のトトが捕らえられる。更にエルマンの手下のバンゴは集落に放火し、王様はその騒ぎの間に殺されてしまう。こんな騒擾があったが、でもブーブールは命からがらルーラ・ルーラとトトを救い出し二人を連れてパリへ帰ってくる。で、ブーブールが無事に帰ってきたので此処にバスタンの計画は見事に失敗に終わった。だが、こんな文明社会の醜いことを目の当たりにしてはブーブールも此の社会が嫌になり、再びルーラ・ルーラとトトとを伴って黒人の集落へ戻って行った。そして原住民達の歓迎を受けて彼はブーブール一世として王位に即き、ルーラ・ルーラをその女王にと迎えたのであった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く