呪のオシリス

解説

背景をエジプトに、時代を大古と現代とに分ち、反乱と恋愛事件とを掏い合わせた中に、霊魂の輪廻転生の説を借り、正は遂に克ち、邪は遂に亡び、罪は遂に罰せられる事を示したもので、物語は現代に始まり大古に帰り、再び現代に戻って終る様に成って居る。撮影はローマ市のヴェラ・フィルムでミラノ会社が焼附をした。主役ナイーヤに扮して居るのは「アッチラ」等出演のイリーナ・レオニドフ嬢である。作者監督役割等は残念乍ら一切不明。無声、全四幕。

1919年製作/イタリア
原題:The Mystery of Osiris Reincarnation

ストーリー

ファロー・アラクセスは古代エジプト王ラメスの王子、その幼き時叔父サヌアスリットの為に王位を奪われたが、後長するや謀反を企てゝ之を倒し、自ら正当なる王位に昇る事を得た。然るにアラクセスはかつて彼の為に尽した魔法使いの女ナイーヤと固く将来を誓いたる事あるに、今やその約を破り棄てて、仇敵サヌアスリットの娘アーマシスを王姫に迎え、然もその婚礼の宴席でナイーヤを殺した。故にナイーヤの怨念後世留り、幾千年後の今日に至ってアラクセスの転生した人物に対して生前の思いを遂げようとする。

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