怪巡洋艦エムデン
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怪巡洋艦エムデン

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解説

世界大戦初期に東洋を横行暴威を振ったドイツ巡洋艦エムデンの奮戦を描いたもので、海軍大尉フォン・ウェルネル氏が書卸した物語に基いてルイス・ラルフ氏が監督した。当時のエムデン乗組のミュッケ大尉ウィットヘフト少佐ラウテルバッハ大尉を始め多数の士卒が特に出演し、監督ラルフ氏、ウィリー・カイザー・ハイル氏等が出演するほか、「青年時代より歌は響けり」に共演したジャック・ミロング・ミュンツ氏とマリア・ミンツェンティ嬢も共演して色彩を点じている。無声。

ストーリー

一九一四年欧洲戦争は開かれた。その頃ドイツの東洋の根拠地青島の商業組合の主任ロバート・マルチーンゼンはその妻メタを呼び迎えるべく電報を発した。その後彼は青島に在った巡洋艦エムデン号に整備士官として乗艦し八月二十二日青島を抜錨した。その二十七日にフランスの帆船を撃沈して先ず門出の血祭とした。南下したエムデン号はスマトラのシマロエル島に仮泊した後、九月十日の夕英国の軍用船を爆沈し、越えて十三日にはディプロマート号に出会い、先ず威嚇の一弾を放って停船せしめ、ロバートが指揮官となって臨検した時意外にも彼は愛妻メタの姿を見出した。二人は相抱いてその奇遇を喜んだ。九月二十一日には全艦の燈火を掩ってマドラス港内深く入り込んだエムデンは、突如巨弾を釣瓶撃にして石油タンクを爆破せしめ六十萬ヘクトの石油が流出して火の海と化した頃には早遠くへ逃れていた。更に二十七日、エムデンは香港行きの石炭船ビューレコフ号を拿捕して六六〇〇噸の石炭を掠奪した。二十八日にはペナン港に於てロシヤの巡洋艦ジェムチュウク号を撃沈した。十一月九日の早朝には英領キーリング列島中のココス島に在る海底及び無線電信局を破壊せんとして、エムデンから副長ミュッケ大尉を指揮官として五十名の陸戦隊が上陸した。折柄近海航行中の英国濠洲艦隊の巡洋艦シドニー号は救助の無電を感じると、艦長グロソップ大佐はエムデンを襲撃すべく命令した。かくて両艦から砲撃が開始された。シドニーは速力に於て、砲力に於て遥にエムデンより優れていた為めに、シドニーよりの無数の砲弾はエムデン号に命中し煙突は折れ、死傷者は続出した。ロバートも奮戦中遂に弾片に斃れた。艦長ミュラー少佐は軍艦旗を焼却し、艦体は自ら座礁せしめた。かくてエムデンの生き残った勇士達は終にシドニー艦上に捕えられた。夕陽を斜に受けたシドニー艦上で無言の固い握手を交した両艦長の頬に悲壮な涙が流れていた。...

キャスト

作品データ

原題 The Emden
製作年 1926年
製作国 ドイツ

提供:株式会社キネマ旬報社

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