バナナの皮

劇場公開日:

解説

チャールズ・ウィリアムズのスリラー小説を「大盗賊」のダニエル・ブーランジェ、クロード・ソーテと、「二十歳の恋」の監督マルセル・オフュールが脚色、演出した推理ドラマ。撮影はジャン・ラビエ、音楽はウォード・スウィングルが担当した。製作はポール・エドモン・デシャール。主演者は「突然炎のごとく」のジャンヌ・モロー、「いぬ」のジャン・ポール・ベルモンド、「恋人たち」のアラン・キュニー、「三文オペラ」のゲルト・フレーベ、ほかにジャン・ピエール・マリエルなど。黒白・フランスコープ。

1963年製作/フランス
原題:Peau de Banane
配給:東和
劇場公開日:1964年3月14日

ストーリー

ミシェル(ジャン・ポール・ベルモンド)とシャルリはある夫人の復讐劇の片捧を担ぐことになった。夫人の父親は実業家だったが、部下の二人の詐欺師に騙されて破産、死んでしまっている。それに夫人こそかつてのミシェルの妻カティ(ジャンヌ・モロー)だったのである。第一の目的はある小島に住むボンタンなる男。計画には一流のサギ師レイナルドも欲得づくで参加。その島の砂が光学レンズに最適だと、学者やレンズ会社の重役に化けてふれこみ、その土地が売約済みだと知って、契約キャンセル料四千万フランをせしめた。ところが金を握ったシャルリとレイナルドがドロン。だが、カティの方が一枚上、アジトを見つけて刑事スタイルの手下を連れて乗り込み、まんまと金を取った。ミシェルも頭にきたが、もう一度昔の女房にホレなおすという始末。次の敵はラシャール。モンテカルロ。テーマはカティのアイディアで競馬。ミシェルを馬に呑ませる興奮剤でイカサマ競馬の権威の獣医にしたてて、うまく信じこませ、取った金六千万。そこへ前のレイナルド一味がやって来て、その金めあてにミシェルは荒療治された。が、ミシェルもさるもの、見事大金を手に一味をまいた。二人で高飛びしようとした時、あの砂の小島の本物のボンタンが現われた。カティがシビレをきらせて代理を見つけていたのだ。ミシェルは偽ボンタン氏に四千万を返し、二千万を持ってヨリを戻した二人、ニースの空港を飛立った。

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