劇場公開日 2020年11月6日

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「手に入らないものほど欲しくなる」大盗賊(1961) 柴左近さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5手に入らないものほど欲しくなる

2020年11月15日
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鑑賞方法:映画館

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JPB傑作選。今作で完走。8作品とも面白かったが、個人的に今作が一番微妙だった。結末はバッドエンドぽくなっているんだけど、全部主人公が蒔いた種だからかあまり同情できない。

しかし面白いことには面白い。富裕層の家から金目のものを盗んでいくシーンはドリフそのものだし、べルモンド演じるドミニクの性格もいい。お金が欲しいんじゃなくて行動、スリルを楽しんでる。絶対手に入らないものを欲しくなる。という漢過ぎる性格を、べルモンドが演じることによって卑しくなく表現できていて見事。生きたいように生きるぜっていうまんまルパンな人生哲学。
脇を固める個性豊かな盗賊仲間もみんな愛嬌がある。中でもクラウディア・カルディナーレの魅力が炸裂していて、主役のべルモンドすら薄れるレベルだ。正に紅一点。野郎共の中の一輪の花。この映画の魅力の8割は彼女の存在と言っても過言じゃない。

柴左近
カンタベリーさんのコメント
2023年9月4日

クラウディア・カルディナーレ てそのまんま 峰不二子のモデルとしか思えないですね

カンタベリー