死霊の町

劇場公開日:

解説

イギリス製怪奇映画。ミルトン・サボツキーの物語をジョージ・バクストが脚色、TV出身のジョン・リウェイン・モキシーが監督した。撮影はデスモンド・ディキンソン。音楽を受けもったのはダグラス・ガムレイ。出演するのはデニス・ロティス、クリストファー・リー、パトリシア・ジェッセルなど。製作はドナルド・テイラー。

1960年製作/イギリス
原題:The City of the Dead
配給:日本RKO
劇場公開日:1961年8月30日

ストーリー

一六九二年三月三日、マサチュセッツのホワイトウッド村で、エリザベスという女が魔女という理由で火刑に処せられた。彼女は悪魔に対し、村を呪うために永遠の命を与えよ、と祈りながら焼け死んだ。そして現代。ある大学の教授ドリスコル(クリストファー・リー)は、異常な情熱をもって妖術の講義をしていた。美しい女子学生ナンは、妖術に興味を持ち、研究したい希望を述べると、教授はホワイトウッドへ行けといった。自動車で向う途中、ジェスロウと名乗る紳士を同乗させたが、村の宿からす亭の前で、紳士の姿はかき消えた。宿には女主人ニューレス夫人と口の不自由な女中しかいない。ナンは教会で盲目の老牧師から、ここは悪魔の支配する所だから直ぐ帰れと注意された。隣の牧師館で老牧師の孫娘パトリシア(B・S・ジョン)から妖術の本を借りたナンは、三月二日のろうそく祭前夜の悪魔の儀式の項を読み終えてホールへ行くと数組の男女が踊っていた。が、ナンが衣裳を着換えに戻った間に、彼らは消えてしまった。ナンの引き出しに小鳥の死骸があり、ドアにすいかずらの枝が打ちつけられているのを見て、妖術の本にあった通り、自分が悪魔に捧げられる犠牲者そのままなことに気づいた。地下室で彼女は黒ずきんの男につかまりニューレス夫人やドリスコル教授の前で胸に刃を刺された。ナンの失踪に驚いた彼女の兄リチャード(デニス・ロティス)と、彼女と仲よしのビル青年は、別々にホワイトウッドへ向った。一方、悪魔の手はパトリシアにのびた。途中で悪魔にはかられて怪我をしたビルは瀕死の老牧師から「悪魔たちに十字架の影をあてよ」と教えられた。一度は地下室を脱れ出たナンは、墓地で十二時の鐘を合図に殺されることになった。駈けつけたリチャードは拳銃を発射したが、彼らは影のように傷つかない。彼らは現世の人間ではないのだ。重傷のビルは墓地の十字架を抜いて魔女たちに「影を投げろ」と叫んだ。魔女たちは全身に火を発して燃えた。ドリスコルも、ニューレスも、昔、ここで火刑になった悪魔であった。

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