白昼の市街戦 暴力への回答

劇場公開日:

解説

ナチ占領下のポーランドで、学生の抵抗運動を描いた作品。脚本を「地下水道」のイェジー・ステファン・スタウィニュスキー、監督は短篇映画出身で長篇映画二本目のイェジー・パッセンドルフェル、撮影は「影」のイェジー・リップマン、音楽はアダム・ワラチニュスキーがそれぞれ担当している。主演の学生はすべて素人で、ボジェナ・クロウスカ、グラジーナ・スタニシェウスカ、ズビグニエフ・ツィンクティス、アンジェイ・コステンコ、スタニスラウ・ミクルスキー、アンジェイ・マイ等。

1958年製作/ポーランド
原題:Answer to Violence
配給:NCC
劇場公開日:1959年9月5日

ストーリー

一九四四年、ワルシャワはナチ占領下の恐怖時代が四年間もつづいていた。非合法組織加盟と不法武器所持の理由で、今日も何人かの同胞が銃殺された。独軍司令部の前でチャルニー(アンジェイ・マイ)とマルタ(ボジェナ・クロウスカ)が司令官の到着時間を調べていた。二人はアジトに向った。チャルニーを中心とした学生達が集っていた。彼等は独軍に対する地下抵抗組織を作り、司令官の暗殺を計画していた。そのために独軍から自動車を奪うことが先決問題だった。ザワーダ(ズビグニエフ・ツィンクティス)をはじめとする仲間の活躍で、わずかの負傷者を出すだけで必要な三台を獲得した。武器の持運びはマルタの役目だった。彼女の勇敢さは仲間の尊敬を集め、憧れの的だった。アジトでは暗殺計画の準備が着々と進められた。一方、彼等は平和な時代が来るのに備え、寸暇をさいて勉学に励んだ。決行の日が明日になった。ザワーダはクリシア(グラジーナ・スタニシェウスカ)と結婚の約束をした。ヤチェックはマルタに愛の詩を贈った。が、彼女はチャルニーに想いを寄せていた。午前九時、計画は見事に成功した。銃声に驚いた独兵が建物の陰から応射してきた。仲間の犠牲者も多かった。二台の自動車に分乗して逃走した。チャルニーら傷ついた者は、独軍の非常警戒の網の目をくぐり、病院から病院へと傷の手当に運ばれた。が、遂に独軍に発見され、連行寸前に仲間が救出した。看護の甲斐もなくチャルニーは死んだ。ワルシャワの市氏たちは、彼等の愛国心に心からの拍手を送った。一方、ザワーダらは逃走の途中、橋の上で独軍の警戒線にひっかかった。激しい射合いの後、彼等は橋桁から河の中へ飛びこんだ。泳ぐ頭上に独軍の銃弾が雨あられと降りそそぎ、やがて流れの中にのまれていった。彼を待つクリシアの眼の前で。マルタら生き残った仲間は、悲しみを胸に秘めて、次の行動に立ちあがるのだった。

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