レヴュー艦隊

解説

新人マーク・サンドリッチが監督したミュージカル映画で、氏自らベン・ホームズと共同して書き下ろしたもの。主役は「ママはパパが好き」「動物園の殺人」のチャールズ・ラグルズで、米国西海岸地方のラジオ界の人気者フィル・ハリス、「沈黙の証人」「巴里の丑満時」のヘレン・マック、「武装ラグビー」のグレタ・ニッセンが共演している。撮影は「ブロンド・ヴィナス」のバート・グレノンの担当。

1933年製作/アメリカ
原題:Melody Cruise

ストーリー

千万長者の放蕩息子アランは悪友のピート・ウェルズがやかまし屋の妻君に二六時中油を搾られてクサっているのを知っているので、どんな事があっても結婚だけはすまいと固く決心した。そしてその決心を翻さないために、彼はピートの数々の桃色悪事を列記した手紙に事実相違無之候ピート・ウェルズと署名させ、封筒にはアランの結婚の砌りに開封のことと書き添えてウェルズ夫人に宛てて投函したのである。こうしておけば親友ピートに対する義理からアランとしては結婚はされない、という訳なのである。かくてアランは自家用の善美を尽くしたヨットに乗ってニューヨークを出帆し、カリフォルニアまで愉快な船旅をやることとなる。船はジャズと酒と女を満載して錨をあげた。ピートは自分の船室にゾーとヴェラという美しい密航者を発見したが、数奇者の彼は二人を姪だと称してカリフォルニアまで伴うこととなり、二人を両手に花と良い心持ちになっていた。アランはローリーという純な乙女をコーラス・ガールズ中に発見して、不覚にも真剣に恋してしまう。アランの恋情の成就は勿論結婚という形式を踏まねばならない。仰天したのはピートである。結婚させては一大事と彼はアランとローリーの仲を距てることに百方手を尽くす。ピートの計略は図に当たり、アランがアンナという欧州生れの凄い美人にキッスされている現場を目撃したローリーは船がカリフォルニアに着くと早速上陸して姿を隠す。アランはピートの自動車でカリフォルニア州の中のめぼしい所を探し回ったあげく、遂にローリーを捕らえ、謝って誤解をとき結婚する。弱ったのはピートで妻君の前に土下座して許しを願わねばならなかった。

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