ラジオは笑う

解説

「その夜」「頬は薔薇色」等のフランク・タトルが監督した映画で、「ハリウッドは大騒ぎ」「百米恋愛自由型」のスチュアート・アーウィンが、ルーディー・ヴァレー以上に人気高いラジオ歌手ビング・クロスビィと共演するもの。原作はウィリアム・フォード・マンレイの舞台劇で「その夜」「今晩愛して頂戴ナ」のジョージ・マリオン・ジュニアが脚色に当たった。撮影は「私の罪」「女秘書の秘密」のジョージ・フォルシーの担任である。主役二人を助けて「怪物団」「巴里の魔人」のリーラ・ハイアムス、「ムービートーン・フォーリス」のシェロン・リンが出演するほか、米国一流のラジオ芸術家が得意の芸を競演する。

1932年製作/アメリカ
原題:The Big Broadcast

ストーリー

ラジオ放送界の人気者でニューヨークのWADX放送局の専属歌手、ビングのマイクロフォンを通じての美声とメロディーは若い女たちを悩殺せずにはおかなかった。ところがビング自身はモナ・ローという女優に血道を挙げて、放送時間に遅刻することがたび重なったので、ついにくびになってしまう。ビングがくびになったのをもっとも悲観したのはこの放送局の秘書アニタだった。彼女は人知れずビングに片恋を捧げていたのである。ところがモナが金持ちと結婚したのでビングも失恋の苦杯を舐める身となる。同じ酒場でやはり失恋の苦杯を重ねているのはアニタに棄てられたテキサスの田舎者レスリィで、2人は意気投合してビングのアパートでガス自殺を企てる。がその時訪れたアニタに2人は危ういところを救われ、ビングも復職を許される。ビング等3人が喜んで放送局へ行くと今度は放送局が差押えを食らってしまう。レスリィは大金持ちなので早速WADX放送局を買収して社長となり大放送を目論む。しかも彼はアニタがビングを愛しているので己が恋を諦め、2人を一緒にさせて放送局も譲ろうとした。全米国のスターを網羅した大放送の当日、ケート・スミス、バーンズとアレン、ヴィンセント・ロペス管弦団、ボスウェル三姉妹、ミルス四兄弟、キャブ・キャロウェイとその管弦団、アーサー・トレイシー等の放送が行われる。レスリィはビングが来ないので捜しに行くとモナ・ローとよりを戻したビングはレスリィを相手にしない。レスリィはやむなくビングのレコードを買って放送局に帰る。ところがそのレコードが傷んでいて音が悪いので、今はこれまでとビングと声が似ているレスリィが彼の代わりに歌い出す。そこへレスリィの友情に感激して彼にアニタを譲る決心をしているビングが来てあとを引き受けて歌う。アニタも初めてレスリィの真心に撃たれ、自分が本当に愛しているのはレスリィであることを悟ったのである。

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