夢のひととき

劇場公開日:

解説

ニューヨークを舞台にしたミュージカル・コメディ。監督は「姉妹と水兵」のリチャード・ソープ、製作はジョー・パスターナク、脚本はリチャード・コネル、グラディス・レーマン、撮影は「イースター・パレード」のハリー・ストラドリング、音楽はジョージ・ストールがぞれぞれ担当。主演は「恐ろしき結婚」のヘディ・ラマー、「初めか終りか」のロバート・ウォーカー、「若草物語(1949)」のジューン・アリソン。

1945年製作/アメリカ
原題:Her Highness and the Bell Boy
配給:セントラル
劇場公開日:1950年10月24日

ストーリー

ジミー(ロバート・ウォーカー)はニューヨークの大ホテル、エデンのボーイ。彼は気が弱く人の良い親友のアルバート(ラグ・ラグランド)と同じアパートに暮らしていた。上の部屋には昔踊り子で、今は足の怪我がもとで歩けなくなり、人形づくりで生計を立てているジミーの恋人レスリー(ジューン・アリソン)が住んでいた。3人は貧しいが幸福な日々を送っていた。ある日、ジミーはホテルの裏階段でとても美しい娘に会い散歩するが、彼女は実はアメリカ人の恋人に会いにヨーロッパの小国からお忍びでやってきたヴェロニカ姫(ヘディ・ラマー)だったのだ。このことでジミーは、支配人から首になりそうになるが、ヴェロニカが彼をお付きボーイに任命したためことなきを得る。ジミーはすっかり有頂天になりレスリーのことを忘れてしまった。レスリーはジミーの出世のために、身を引こうとまで考えるようになる。一方ジミーは、知り合いの新聞記者パウルにヴェロニカを紹介した。何とヴェロニカが追いかけてきた恋の相手とは、このパウルであった。パウルはヴェロニカの王位継承者という肩書きにため二人が愛し会うのは無理だと語る。ヴェロニカは帰国の決心を固め、ジミーは彼女について行こうと思ったが、レスリーの心からの愛に気付き、ヴェロニカにもそのことを告げた。ヴェロニカは本当の愛の強さというものをジミーから教わり、王位を捨ててパウルの胸に飛び込んでいった。

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