密輸空路

劇場公開日:

解説

「最後の地獄船」と同じくシートン・I・ミラー製作・脚本。ジョン・ファーロウ監督アラン・ラッド主演、ウィリアム・ベンディックス共演になる1945年作品。相手女優は「桃色の旅行鞄」「拳銃無宿」のゲイル・ラッセルで新人ジューン・デュブレエ、ロウエルめギルモア、ゲヴィン・ミューア等である。撮影は「失われた週末」のジョン・サイツの担当。音楽はパラマウント音楽部長のヴィクター・ヤングの作編曲である。

1947年製作/アメリカ
原題:Calcutta
劇場公開日:1949年10月

ストーリー

インドのカルカッタと中国の重慶を結ぶ定期航空の、飛行士ニール・ゴードン、ペドロ・ブレイク、ビル・カニンガムの3羽鳥は無二の親友で、酒と喧嘩が大好物で、女はおもちゃとして接し、愛すべきではないという信条を持っている。ところがビルがカルカッタでヴアジニア・ムーアという美人と婚約したと告白したのに、他の2人は面くらったが、婚約披露宴の前夜、ビルは何者にか絞殺されてしまった。着陸してこれを知った2人は復讐を誓い、婚約披露の会場となっていたラッサーのキャバレエへ行く。ニールの情婦の歌手マリナに聞いても詳しい事は分からず、ラッサーに会ってみるとシンド人のマリクという妙な商人に紹介される。ペドロは定期航空につき、ニールだけ休暇をとってビルの殺害犯人探索を始める。婚約者ヴアジニアに会うと、たいした美人であるが、ビルとは途中で別れたので殺されたいきさつは知らないという。女を信じないニールの乱暴さを憎みながらヴアジニアは彼に心をひかれる風情で、それを知った歌手マリナは嫉き加減となる。ペドロが重慶から帰って来ると、キャバレエにマリクがいるのでビックリする。というのは彼が重慶行の旅客機に乗ってして、しかも昆明で隆りたからである。ニールはヴアジニアがビルからもらったというダイヤの首飾を調べて、貧乏な飛行士に買えない高価な品であるが、最近ビルが多額の銀行預金をしていることを知る。それは賭博で得たのだとラッサーは主張したが怪しい節がある。ペドロが格納庫で大粒のサファイアを拾ったというので、ニールは単身格納庫へ行き翌朝出発する機を調べると、おおよそ20万ドル位の宝石を詰めたカバンを発見する。怪しい男にひもで首を絞められようとしたが、危険をのがれるとカバンの中身は銀行に預ける。ところがマリクがニールの部屋にカバンを奪い返しに来て、空カバンを持って廊下に出ると、何者かに狙撃されて即死、カバンは無くなる。続いてヴアジニアの部屋が何者かにかき回され、彼女自身は失踪してしまうという事件が起こる。翌日ニールはヴアジニアの使の女に案内されて、奇怪な裏街の立派な家に行く。彼女は愛を告白し、彼の身辺が危険だからホテルへ帰るなという。ニールはホテルへ帰り、例の宝石包みを持って引き返し、それをヴアジニアに突きつけて、これをやるからビル殺しの真相をいえと詰めより、散々に撲りつける。恐怖したヴアジニアは、ラッサーが殺したと、彼女はラッサーの情婦で、彼の命令で動いている手先にすぎいと白状する。そこへピストルを向けてラッサーが入ってくる。絶体絶命のニールは、機先を制してヴアシニアのピストルでラッサーを射殺、警察に電話で知らせる。ビル殺害と宝石密輸事件の共犯者として、捕縛されたヴアジニアは、ニールを殺してしまうほど憎めなかった私が手落ちだったわというのであった。そしてマリナは、あなたは飛んでいるほうが安全よ、とニールにささやいて接吻した。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る