氷上の花

劇場公開日:

解説

「銀嶺セレナーデ」「氷上乱舞」のソーニャ・ヘニー主演映画。脚色はアーサー・コーバー、リン・スターリング、リリー・ヘイワードが協力して書きおろし、「謎の下宿人」のジョン・ブラームが監督に当り、「荒野の決闘」のジョー・マクドナルドが撮影を監督した。歌曲はレオ・ロビン作詞、ナシオ・ハーブ・ブラウン作曲、音楽指揮はアルフレッド・ニューマンとチャールズ・ヘンダーソンである。ヘニーを助けて、「バーレクスの王様」のジャック・オーキー、最近「永遠のアンバー」に主演の新人コーネル・ワイルド、「運命の饗宴」のシーザー・ロメロ、「結婚スクラム」のキャロル・ランディス、「カサブランカ」のS・Z・サコールらが出演するほか、ウーディ・ハーマンとその管弦団が出演している。ウイルアム・ルバロン製作の1943年度作品。

1943年製作/アメリカ
原題:Wintertime
劇場公開日:1948年11月

ストーリー

フレディ・オーステンは、カナダのあるスキー場のホテル、シャトー・プロムナードを経営しているが、この2年来うち続く不景気で何もかも抵当には入ってしまい、青色吐息のありさまである。彼の親友スキップは、何かと打開策を講じようと、ニューヨークへ行き、かねて知り合いの一流ホテルの支配人に、彼の客をフレディのホテルに紹介してくれと頼む。折からそのホテルには、ノルウェーイの大実業家オストガードが、姪のノーラと共に泊まっていた。ノーラはノルウェーイきってのスケートの名手で、ホテルのスケート場で、素晴らしい妙技をみせている。彼らが帰途、カナダのシャトー・フロンテナクへ立ち寄る予定であることを確かめたスキップは、彼らをフレディのシャトー・プロムナードの客にしてしまおうと計画する。いよいよオストガードとノーラが到着すると、フレディはじめホテルの楽団指揮者ウッディ・ハーマン、歌手ブラッド・フロッシイらが盛大に出迎える。ブラッドは美しいノーラに早速眼をつけるが、彼女は、フレディに好感を感じて、彼のそりでホテルへ向かう。その途中、ノーラはフレディの口から、自分がだまされてシャトー・プロムナードへ行くことを聞いて驚く。しかし素直にわびて告白するフレディの正直な心にひかれて、彼女は自ら進んでホテルを救援しようと申し出る。ホテルに着くと、ウッディ・ハーマンのオーケストラで彼女は自ら氷上レヴューに出演し、その妙技で観客を魅了してしまう、フレディはますます彼女に心をひかれるようになるが、が然繁盛して来たホテルの仕事に忙殺されて、心ならずも落ち着いてはノーラに話しをする暇もない程ある。そのうちに、スキップとブラッドは競って彼女の歓心を得るのに懸命の努力を続ける。ブラッドの甘い口に乗せられたノーラは、危うく駆け落ちしようとまでするが、その時初めてフレディは心を打明けノーラに求婚する。本当は彼をこそ愛していたノーラは即座にイエスといった。

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