争奪の妻

解説

「七羽の白鳥」「白薔薇の君」等主演のマーゲリット・クラーク嬢のファースト・ナショナル社発売の自社第一回主演映画。アデレード・マシウス女史マーサ・M・スタンレー女史合作のかつて紐育に大好評を博した同名の舞台喜劇を映画化したもので、監督者はエドワード・H・グリフィス氏である。相手役は日本には余りお馴染みの少ないレオン・ゲンドロン氏。

1921年製作/アメリカ
原題:Scrambled Wives

ストーリー

メエリー・ルシル・スミスは女学校の寄宿舎でほんの茶目っ気から深夜の夜食会を催した為退校を余儀なくされた。丁度その席に来ていた青年ジョンに求婚された時、彼女は乱暴にも承諾実行してしまった。然し彼女の父はジョンを好まずメエリーが渡欧中此の結婚を取り消した。彼女は帰米後ラリーという青年に心から恋したが未だ自分が人妻と信じ、独り心を痛めラリーに嫌われるを恐れ彼に夫の死を偽り告げた。其後ラリーの妹の主催で或宴会が催され彼女が出席して見ると図らず其処へまだ夫と信じているジョンが新妻を連れて来合せた。ラリーに対してメエリーが、新妻に対してジョンが各々昔の2人の軽率な結婚の事実を秘める為の努力が喜劇に喜劇を生む。そして結局ラリーとメエリーと晴れて恋を語る身となった。

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