真紅の森

解説

「平原児」「北半球SOS」のチャールズ・ビックフォードと「幽霊西へ行く」「テキサス決死隊(1936)」のジーン・パーカーが主演するもので、ジャック・ロンドンの原作をマイケル・シモンズが脚色し「医者の日記」「死の警告」のチャールズ・ヴィダーが監督、アレン・G・シーグラーが撮影した。助演者は新顔のゴードン・オリヴァーを始め、パット・オマリー、アラン・ブリッジ、アン・シューメイカー、ロイド・ヒューズ等である。

1939年製作/アメリカ
原題:Romance of the Redwoods

ストーリー

樵夫スチーヴは都会育ちのジェッドを、親分の許に世話をしてやった。2人は同じ裁断機を受持っているので、いつしか親友となったが、ジェッドの恋するジューンをスチーヴも以前から密かに愛していた。しかし無口な彼がそれを素振りにも示さないうちに、彼女はジェッドの求婚を受入れて婚約をした。その後も2人は変わらぬ友情を抱いて同じ職場で働いていたが、今日結婚式を挙げるという日に、ジェッドは機械の故障から一命を失った。親友をなくしたスチーヴは、不完全な機械を放置しておいた親分を難詰する。親分は自分の責任を逃れるため、嫉妬に狂ったスチーヴがジェッドを殺したのだと言い触らしたので彼は裁判にかけられる。ジューンの有利な証言で無罪が証明されたけれど、人々の彼に対する疑惑は解けなかった。その時、森林に物すごい山家事が起った、子分を連れて消火につとめていた親分は猛火に巻き込まれてしまう。それを救い得るのは密林を知りつくしているスチーヴより他にはない。彼は容易に立上らなかったが、ジューンの願いを入れて、敢然と自分を陥れた親分を救い出す。この勇敢な行為によって、彼は人々の疑惑を解きジューンの愛をも得た。

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