劇場公開日 1987年6月20日

「不釣り合いだけどお似合いの二人」恋しくて(1987) 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0不釣り合いだけどお似合いの二人

2019年2月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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片想いに三角関係ラブ…。
高校生男女3人が織り成す学園ロマンス。
邦画でこの手の作品を作るとベタになりがち。
でもそこは、青春映画の名手、ジョン・ヒューズ製作・脚本。
切なくもユーモア交え、等身大の物語に仕上げている。

実質主人公は、男子高校生キース。
家でも学校でも変人扱い。
学園のマドンナ的のアマンダに密かに片想い。

でも最も感情移入してしまう登場人物は、キースの幼馴染みのワッツ。
ボーイッシュなドラムガール。
見た目も口調も男の子のよう。
そんな彼女は、何故だか知らぬが冴えないキースにずっと片想いしている。

当然キースは気付いていない。
ワッツもあくまで仲の良い友達付き合い。
色々相談に乗る。
でも、アマンダへの想いを打ち明けられた時は…。
応援したり、車を貸してあげたり、時には運転手を務めたり…。
切ない。

キースはアマンダとデートを。
が、アマンダの元カレが罠にハメようと。
危うい所を、周囲の協力もあって切り抜け、逆にギャフンと言わせる。
あの不良友、ナイス!
ここら辺、痛快爽快。

さて、恋の方は…?
キースが選んだのは…?
オチは予想付くし、予定調和だが、やっぱりこうでなくちゃ!…と、心地よい。
見た目は不釣り合いだけど、ずっと仲良くて、お互いの事を知ってて、お似合い。

エリック・ストルツは冴えない変人くんにしてはちょっとイケメン過ぎかな、と。
アマンダ役、リー・トンプソンは可愛い。確かに可愛さは、彼女の方。
だけど、役柄的にも魅力的なのは、ワッツ役のメアリー・スチュアート・マスターソン。誰もが、ボーイッシュな彼女の恋こそを応援したくなる。

キースの妹もナイス好助演だった。

近大