霧の中の虎

劇場公開日:

解説

イアン・ナイオールの小説を、ローウェル・S・ホウリーが脚色、「脱線あしか騒動」のノーマン・トーカーが監督した子供向きサスペンス。撮影はウィリアム・スナイダー、音楽はバディ・ベイカーが担当した。出演は「ムーン・パイロット」のブライアン・キース、「リバティ・バランスを射った男」のヴェラ・マイルズ、「首のない馬」のパメラ・フランクリンほか。

1964年製作/アメリカ
原題:A Tiger Walks
配給:ウォルト・ディズニー・プロ
劇場公開日:1966年2月12日

ストーリー

静かな田舎町スコシアにサーカスのトラックが着いた。動物係の不始末から檻の中の虎が逃げ出してしまったので、町は大さわぎとなった。急を聞いてかけつけた保安官ウィリアムズ(ブライアン・キース)は捜索にあたったが、虎はみつからないうえに、さがしに出ていた動物係が虎に襲われ、惨死している姿を発見した。マス・コミ関係者が続々と町にのりこんできたので、さわぎはますます大きくなり、町中は恐怖におののいた。そんな時、ウィリアムズの一人娘ジュリー(パメラ・フランクリン)は、父に虎を射殺しないで、生け捕りにしてくれと頼んだが、ウィリアムズにとっては、まず人命が第一だった。この騒ぎを選挙と結びつけた知事は、ウィリアムズの希望を無視して州兵を出動させた。大がかりな捜査が始まったが彼らの1人が虎とあやまって農民に発砲、負傷させるという事件さえ起こり、いっこうに虎は見つからなかった。一方、ジュリーの願いはテレビにのり、「虎を助けよう」という運動は全国的にさえなった。この時ウィリアムズは、麻酔銃を思い出した。虎が逃げこみそうなところは州兵によって包囲された。ジュリーが父の麻酔銃をとどけに来たとき、州兵の迫撃砲で追われた虎がとび出してきた。麻酔銃は虎に命中し、スコシアは再び静かな田舎町にもどったのである。

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