暗黒街のローマンス

解説

アーヴィング・カミングスが「闇より光へ」の姉妹篇として作った映画で、ポール・アームストロングの舞台劇に基づき、シドニー・ランフィールドとダグラス・Z・ドーティーが脚本を書き下ろした。主演は「闇より光へ」のメアリー・アスターで、共演は「新人の天地輝く」のジョン・ボールズ、「愛はひとすじ」のベン・バード、「乙女よ純なれ」のロバート・エリオット、「ショウ・ダウン」のヘレン・リンチ、それに監督として知られているオスカー・アッフェル。

1928年製作/アメリカ
原題:Romance of the Underworld

ストーリー

怪しいキャバレーで踊り子をしているジュディス・アンドリュー(メアリー・アスター)は、ダービー・ダンの命じるままに動かされていた。探偵のエドウィン・バーク(ロバート・エリオット)は彼女を不憐に思い、こうした境遇から脱け出させてやろうと思っていた。ある日、バークはこのキャバレーに手を入れる。この時、ダンは客から盗んだ金を巧みにシャムペン・ジョー(オスカー・アッフェル)のポケットに忍ばし、ジョーが捕縛されると、それを幸いにジョーの情婦ブロンディ・ネル(ヘレン・リンチ)を自分のものにする。ジュディスはその後、洗濯女となり真面目に働く道を見つけた。次いで彼女は昼は料理店に通い、夜は速記者になるために勉強した。彼女はやがて主人のスティーブン・ランサム(ジョン・ボールズ)と恋する仲となり、結婚する。そして2年後、彼らの間には子供まであった。が、その時、ダービー・ダンは彼女の居所を知って脅迫に来た。ジュディスは自分の前身を夫に知られては身の破滅と考え、日頃から親切にしてくれるバークに助けを求める。バークは折りよく刑期を終えて出所したジョーを操り、ダンをこの世から葬り去った。かくしてジュディスには、今後永久に安穏で幸せが続くことになるのだった。

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