劇場公開日 2012年9月7日

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「あらゆる常識やタブーをコケにしまくる凶悪なバカコメディ」ディクテーター 身元不明でニューヨーク よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0あらゆる常識やタブーをコケにしまくる凶悪なバカコメディ

2018年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アフリカ東岸の独裁国家ワディヤの独裁者アラジーン将軍は余りの傍若無人ぶりに国連から制裁を食らって国連本部に呼び出されるが謎の人物に拉致される。間一髪で脱出に成功するも、自分の影武者が用意されており自分が本物だと名乗っても誰も信じてくれず、途方に暮れているところをエコロジストのゾーイに助けられる。アラジーンは彼女の経営するスーパーで働きつつ復権の機会を窺うが、相入れない思想の人々と触れ合う中で知らず知らずのうちに影響を受けていくというラブコメかと思いきや大間違い。

開口一番「今はなきキム・ジョンイルに捧ぐ」とテロップを入れ、あらゆる常識やタブーを片っ端からコケにしまくり。特にイスラエルとユダヤ教を執拗にコケにしますが、主演のサシャ・バロン・コーエン自身が敬虔なユダヤ教徒なのでタチが悪いにも程があります。ヒロインを演じるのがアンナ・ファリス。下世話なコメディにばかり出演する奇特な人で、本作でもエグいネタを嬉々として演じてて超キュート。他には大スター達のアホ過ぎるカメオ出演もテンコ盛りで、最初から最後まで最高に楽しめる傑作でした。

よね