劇場公開日 2013年8月10日

  • 予告編を見る

「説教臭い教科書みたい」少年H Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0説教臭い教科書みたい

2014年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

単純

総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 戦争の時代を背景にして、倫理や歴史の教科書のようなありがちなわかりやすくて厳しくない綺麗な小話があらちこちらに散りばめられている。平等・差別・民族・宗教・自由・平和・言論統制と、それはいいことを言っているし正しいが、どうにもそれが典型的過ぎるし説教臭いしわざとらしい。映画としては出来事の一つ一つがあまりに説明的過ぎて、観ていて不自然だし楽しめない。もうそんなことわかっているしここでわざわざ強調しなくていいよ。もっと普通に映画を楽しませてほしい。いちいち台詞で父親が諭し説明するのではなく、伝えたいことをしっかりと描いて、あとは視聴者に感じさせ考えさせてほしい。「シンドラーのリスト」は、ユダヤ人への差別や虐殺はいけないよなんて台詞での講義はなかったけど、それでも言いたいことはよく伝わっていたさ。

コメントする
Cape God