劇場公開日 2012年6月9日

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「安易なパロディかと思いきやクラシックな作品へのへのリスペクトに溢れたキュートで泣けるファンタジー」ハロー!?ゴースト(2010) よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0安易なパロディかと思いきやクラシックな作品へのへのリスペクトに溢れたキュートで泣けるファンタジー

2018年5月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

安ホテルで大量の睡眠薬飲んで自殺を図った男は一命を取り止めるが病院で目覚めるとそこにはいないはずの死者の姿が見えるようになっていた。ヘビースモーカーの男、スケベな爺さん、生意気な子供、メソメソ泣いているおばさんの霊が自分に取り憑いていて一人一人の未練を晴らして成仏させてやらないとあなたは死ぬことも出来ないとインチキ臭い霊媒師に言われて、止む無く彼らをアパートまで連れ帰り奇妙な共同生活をしながら一人一人の望みを叶えてやることにするが、海までドライブしたいとか映画館でアニメが観たいとかのくだらないリクエストばかり・・・。

『シックス・センス』や『ゴースト ニューヨークの幻』辺りの安いパロディと思いきや『クリスマス・キャロル』や『素晴らしき哉、人生!』等のクラシックなファンタジーの系譜に繋がるキュートな作品。幽霊はこちらから尋ねたことに答えることしか出来ないという設定上の縛りが様々なフックになって最後に効いてくる脚本が実に秀逸。マジンガーZの紛い物として有名なテコンVがバンバン出てくる辺りはロボットアニメ好きにはツボかも知れません。

よね