「【“小鳥の囀りの様な鳴き声により結ばれた傷ついたイルカと少年の深い絆。”内気な少年がイルカや、様々な善性溢れる人たちと出会った事で、表情が明るくなり逞しくって良く様が素敵な逸品である。】」イルカと少年 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【“小鳥の囀りの様な鳴き声により結ばれた傷ついたイルカと少年の深い絆。”内気な少年がイルカや、様々な善性溢れる人たちと出会った事で、表情が明るくなり逞しくって良く様が素敵な逸品である。】

2024年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■浜辺で怪我を負ったイルカを見つけた、11歳の少年ソーヤー。
 イルカは保護されて治療を受けるも、傷が悪化したために尾ビレを切除することに。
 ソーヤーはウインターと名付けたイルカのために、海洋生物学者マッカーシー博士(モーガン・フリーマン)などに協力を持ち掛けて人工尾ビレの制作に励む。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は実話がベースだそうであるが、悪人が一切出て来ない気持ちが良い物語である。

・更に言えば、学生の水泳のホープだったカイル(オースティン・ストウェル)が戦地での爆発事故に寄り負傷し、片足が動かなくなり、失意に浸る姿からソーヤーに励まされる、所謂、喪失から再生の物語でもある。
ー 家に戻らずに、俯いてマッカーシー博士の所に居たカイルに対し、ウインターの面倒を見ていたソーヤーは言い放った言葉。”皆、心配しているんだ!”
  ソーヤーの成長が感じ取れるシーンである。

・ソーヤーを心配していた母(アシュレイ・ジャッド)もドンドン、頼もしくなっていくソーヤーの姿を見て応援をするのである。

・財政が厳しい水族館を運営しつつ、ウインターの面倒を見るクレイ(ハリー・コニック・Jr)と明るい娘のヘイゼル。
ー ソーヤーとヘイゼルが水族館のために企画したショー。大勢の人が駆けつけ、カイルと有望な後輩とのレースや(カイルの泳ぎを引き継いだのは、ウインターである。ウインターは後輩を軽く追い抜き、満場の観客から起こる拍手喝采のシーンも良い。)-

<水族館を買い取った事業主が、粋な男でこのシーンも沁みる。
 彼の言葉。”うちの企画部は、動きが遅いんです。ホテル建設には20年は掛かります。どうでしょう、その間水族館を続けて貰えませんか?もちろん、援助はしますよ。”
 今作は、善人たちが尾ビレを失くしたイルカのために装着具を考えたり、傷ついた人間にも勇気を与える感動作品である。
 エンドロールで流れる様々な事情があるのだろう、足を無くした子供を含む人たちが水族館に楽しそうに来る姿も良かったなあ・・。>

NOBU
LaLaさんのコメント
2024年4月10日

NOBUさん
共感をありがとうございました。

この作品 実話が元ですね。

素晴らしい感動作でした (´▽`)
尾びれを負傷したイルカを
少年が助け 海洋生物病院で
治療している時も
イルカへの温かな気持ちが
伝わってきて ・・

周りにいる人間からも学び
心遣いができるようになる
ソーヤーの成長物語。
もっと、多くの人に
観て欲しい作品ですね。

プールシーン映像も綺麗でした。

LaLa