劇場公開日 2012年4月13日

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「ユニバーサル100周年ねぇ」バトルシップ MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ユニバーサル100周年ねぇ

2018年1月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

「面白かったよ」と感想を聞かれればまずそう答える。それは良いことなのだが面白かった以外に先が無かったのはユニバーサル100周年記念作品として良いのだろうか。
まず「エイリアンの侵略」がいけなかったのではないだろうか。そのテーマは1953年の「宇宙戦争」などの遥か昔から描かれていた内容だ。そこで100周年作品として爪痕を残すのならばよほどの変化球かド迫力の映像、度肝を抜く衝撃の展開などの特徴となる総菜が必要だろう。本作の海上決戦はなかなか珍しいが、正直それだけではパンチが弱い。各国の海軍とエイリアン船の一進一退が続くこともなく、三隻のエイリアン船が序盤でシールドを張り、その範囲内から出ることのできなくなった二隻の米海軍と一隻の日本の海上自衛隊の船だけの戦いとなる。要するに三対三だ。で、序盤で人間側の三隻のうち二隻が沈み、三対一。ややここで冷めた自分がいる。
しかし、陸上でもエイリアンらによる、ある作戦が行われており、それを皆で協力しながら不利な状況でも立ち向かうシーンはなかなか格好いい。その描写も「アメリカ人は凄いんだぞ」的な往年のネタだが、多少なりとも工夫が見られたのは好印象だ。
ただ、本作の最終的な興行収入は知らないが、ユニバーサル、後悔してないか?

Mina