劇場公開日 2011年11月19日

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アントキノイノチのレビュー・感想・評価

全46件中、41~46件目を表示

3.5僕らが物を遺す理由

2011年11月21日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

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浮遊きびなご

4.0賛否両論のラストは必然です

2011年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

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electric sheep

4.0遺した希望、遺された命

2011年11月19日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

萌える

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カバン

3.0監督は原作の持つ深いイノチのメッセージをさっぱり理解していない!

2011年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 本作は、トラウマを抱えた青年、杏平が遺品整理業という特殊な仕事に関わることで、未来を掴んでいく物語です。
 これを松竹が手掛けるということは、明かに『おくりびと』の二匹目のどじょうを狙っているものと穿ってみてしまいます。しかし、本作の監督は原作の持つ深いところでイノチは繋がっているのだという人間の霊性のテーマを理解できてなく、『おくりびと』の感動に遠く及びませんでした。『人は誰でもひとりで死んでゆく』という台詞が、劇中出てきます。ただ原作者の真意は、それでもイノチは倶会一処で一つに繋がっていくのだ。死別したイノチとまた出会えるのだというところにありました。そんな死というものに対する受け止め方の違いが、原作は希望に向けた再生のドラマだったのに、映画では悲劇的な結末という違いを産んだのではないでしょうか。

 頻繁に描かれるのは、杏平が高校生の時に体験したトラウマの心象風景。これがやたら長回しなのです。しかも台詞抜きの演技と心象風景に不安感を煽る音楽だけで、まるでホラー映画の出だしを見ているかのような鬼気迫る映像です。冒頭からして、すっ裸の杏平が自宅の屋根の上から、外を呆然と眺めているという奇怪なシーンからはじまりました。
 頻繁に高校時代と現在がカットバックする構成も本作を分かりにくくしている要因です。重くのしかかるトラウマを超えて、遺品整理業のアルバイトについた杏平は、自分の居場所と生き甲斐をやっと見いだします。それでも発作のように襲いかかるのが高校生時代の傷ついた記憶。自分は人をふたり殺したという杏平に何が起こったのか、過去と現在を往復しながら、そのトラウマの真相に徐々に迫るという展開でした。ちょっとミステリにタッチに明かしていく杏平の過去は断片化が激しくて、分かりづらくなっています。なかでも、杏平が悪いわけでもないのに、親友を裏切ったことが親友を自殺に追い込んだと勝手に決めつけてしまうところは、唐突で納得できませんでした。またもうひとりのクラスメートに至っては、部活で遭難するところを危機一髪で救っているので、とても殺したことにはなりません。ちょっと説明不足な脚本なのです。
 脚本に問題はあるものの、トラウマを背負いながら、遺品整理業を通じて人の死に向き合っていくという難しい役柄を体当たりで岡田将生が好演しています。今まで二枚目ぶりとはちょっと違う、かよわでクレイジーな雰囲気を上手く作っていると思いました。

 さて遺品整理業の先輩として杏平の指導にあたるのがゆき。てきぱきした仕事で、死体があったことなんてしげにもかけません。溌剌としたワーキングウーマンぶりは、これまでの榮倉奈々が演じてきた役柄や可愛いだけのイメージとは、ちょっと違います

 そんなゆきもまたレイプされた過去を持つトラウマの持ち主でした。お互いに心の傷をもつ二人は、次第に惹かれあっていきます。しかし、一線を越えようとゆきのほうから誘ったのに、男に対する拒絶反応がでてしまい、そのまま会社まで退職。ゆきは、一方的に杏平のもとから去って行きます。
 この展開も、ゆきの決断が唐突すぎるように見えてしまいます。もう少し丁寧にエピソードを重ねるべきでした。
 諦めきれない杏平は、ゆきのゆくえを探し続けます。やっと介護施設で働くゆきを見つけたのに、ゆきは杏平を無視するのでした。ちょっとここでもゆきの気持ちが分からなかったです。
 失意の杏平。でもゆきは単に拒絶しただではなかったのです。エンドロールで出てくる映像には、浜辺で再会した二人が触れあうシーンがあります。その時ふたりが叫ぶのは、「1、2、3、ダァー」という猪木の決めぜりふ。監督にとって、「アントキノイノチ」のオチは、アントニオ猪木だったのですね。ガックリ!

このあとゆきに不幸なことがおこり、杏平は不本意な再会を果たします。たぶん観客の涙狙っての演出でしょうけれど、伏線がわざとらしくて、『おくりびと』のラストのようには泣けませんでした。岡田将生の演技は素晴らしいほど、役に入れ込んでいたのに、彼には申し訳ない限りです。

 他に職場の同僚として登場する原田泰造や上司役の柄本明いい持ち味を発揮していました。

 いろいろ酷評しましたが、それでもトラウマを抱えた人の心象には、必要以上にリアルに迫っていると思います。いまウツで悩んでいる人や死別した苦しみを抱えている人は、本作で今のイノチとアントキノイノチ、そして未来に生きるイノチが一つに繋がっていて、自分を照らしていてくれていることを掴んで欲しいものだと願います。

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流山の小地蔵

3.5しんみり考えさせられました。

2011年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

予想外の結末に、愕然とした・・・・
心に闇をかかえる主人公の2人が、他人の死に向き合い生きるということの難しさ、さみしさ、はかなさを目の当たりにして得たものとは・・・・・??

平和な人生を歩んでいる私は、自分が死ぬなんて考えたこともなかった。
でも、必ずだれにも訪れる「死」について、深く考えさせられた。
『人は誰でもひとりで死んでゆく』そんな言葉が映画のワンシーンで語られていた。
どんな形で死を迎えるかは分からないけど、やっぱり、一度しかない人生きちんと後悔ないように生きたいと思った。

当たり前の、大切な人との毎日・・・
「おはよう」「おやすみ」「いってきます」に幸せをきちんと噛みしめたいと思った!

もっと、もっと、日常を大切にしなきゃ。
いつか死に別れて、お互いが離れ離れになってもさみしくないように・・・
たくさんの幸せな思い出で心が満たされているように・・・
幸せな毎日を過ごさなきゃ!って思った。
大切な人と、是非見てほしい作品です。

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のりちゅーぶ

3.0泣かせたかった?

2011年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

さだまさしの原作らしいストーリー。
岡田将生(永島君)と榮倉奈々(ゆきちゃん)若い二人が主演。
モントリオール映画祭で受賞ということで期待して観に行きました。

高校生の心の闇や無関心を装うことで保たれる調和。
大人たちの事なかれ主義。
そんな環境で、「生きること」に絶望し傷ついた心、壊れた心が、
遺品整理業で働くなかで、遺された物との触れ合いや傷ついた者同士の触れ合いで生きるということを考え、見つめ直し
生きたいと思えるようになる。

試写会会場では、すすり泣きが聞こえましたが
私は泣けませんでした。
それどころか、永島君がゆきちゃんの写真集を見ているシーンでは、
なんだかとても温かい気持ちになれて、微笑んで観ていたようにさえ思います。

若い二人が、別々の道でも良いのでそれぞれの未来を歩き始めるようなエンディングの方が
私的には好きな映画になると思います。

泣かせたい意図が見える原作を、温かい演出で救われたように思うのは、私の思い込みでしょうか?

友人役の染谷将太は、お気に入りです♪

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☆くっきー