ラスト・ソルジャーのレビュー・感想・評価

原題の「大兵少将」とは上手いタイトルだな、と思った。
邦題も悪くないが、つまりそういう…ことを言いたいのだ
ということが観終えるとスッと入ってくる。
Ｊ･チェン主演の戦国アクション？と聞けば、かなりお笑い
要素が入ってたりするのかと想像するが今回は話が違う。
いかに戦争が酷いことか、残念な結末を被ることになるか、
分かりきった史実であるのに、未だに戦いの続く諸国へ
彼が最も発したかったメッセージなのかもしれないと思う。

原案・製作総指揮・武術指導・主演をこなした彼だが、
花を持たせたのは若手で、自身は落魄れた老兵を演ずる。
とはいえ激戦に生き残り、敵の武将を捕虜にして連れ帰る
という知恵が根付いており、なかなか強かな男でもある^^;

期待したアクションやユーモアの度合い(多少あるかな)は
それほどでもなく、王道を行く物語といった感じなので
何かビックリすることは期待しないで観た方がいいと思う。

ラストのNG集も、今作に於いては必要なかったかも？と
思える内容なので、おそらく笑えはしないだろうと思うが。
いかにもハリウッド的なジャッキー映画から離れて、
本当はこんな作品を撮りたかったのかと考えさせられる。

(内容と被るが期待は禁物。気付けば歳をとり時代も変わる)