最後の忠臣蔵

劇場公開日:2010年12月18日

最後の忠臣蔵

解説・あらすじ

TVシリーズ「北の国から」を手がけた杉田成道が、池宮彰一郎の人気小説を役所広司、佐藤浩市主演で映画化。赤穂浪士の吉良邸討ち入りで、大石内蔵助率いる46名が切腹により主君に殉じた中、密かに生き残った瀬尾孫左衛門(役所)と寺坂吉右衛門(佐藤)という2人の武士がいた。討ち入りの事実を後世に伝えるため生かされた寺坂は、事件から16年後、討ち入り前夜に逃亡した瀬尾に巡り会い、瀬尾の逃亡の真相を知る。

2010年製作/133分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2010年12月18日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第35回 日本アカデミー賞(2012年)

ノミネート

作品賞  
監督賞 杉田成道
脚本賞 田中陽造
主演男優賞 役所広司
助演男優賞 佐藤浩市
音楽賞 加古隆
新人俳優賞 桜庭ななみ
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(C)2010「最後の忠臣蔵」製作委員会

映画レビュー

4.5 時代ものの魅力はもどかしさ

2025年11月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

時代ものは好きだけどなんとなくハズレっぽいと思い長らくスルーしていた。田中邦衛さんが亡くなった時に追悼で観ることにしたのだが、これは当りだったね。

武士ゆえのもどかしさ、武家ゆえのままならなさに身悶えしながら観るのは至高の時間だった。
当時の価値観を今の価値観で鑑賞するわけで、現代なら何てことない、障害なんて1つもない、スゴく単純で簡単なことが上手くいかない時代ものを観る喜びに満ちてたね。

更に終盤では、大石内蔵助がしたこと、孫左衛門がしたことが渦になって押し寄せてくるような感動のラッシュだった。
最初の目的だった田中邦衛さんが終盤まで出て来てなかったんだけど、面白くて出てくるまで忘れてたよ。出演シーンは1カットだけだったけど、なかなか印象的で良かった。感動の締めくくり役みたいな感じかな。

物語のほうは、最初に登場する佐藤浩市さん演じる吉右衛門が、辛くままならない孫左衛門の心を二度ほど救って、要は説明セリフなんだけど、他の場面で余り語らないせいで効いたね。
それと人形浄瑠璃ね。突然歌い出すミュージカルの如く、今の状況や心情を代弁してくれて、これまた要は説明シーンなんだけど、一応比喩的な使われ方をしているから嫌みじゃないし、分かりやすかった。
中盤過ぎから「浄瑠璃キタ!」と笑えてしまったけれど、イイ塩梅のアクセントとして良かったと思う。

あとはキャストだね。
可音を演じた桜庭ななみはかなり良かった。笑顔で涙を流すところが特に良かったと思うね。
時代もののもどかしさは相反する感情である笑顔と涙だと思うんだよね。それを巧みに演じられていたのは褒めるべき。

それともう一人、孫左衛門を演じた主役の役所広司さんね。
涙をたたえた瞳が孫左衛門の中の色々な感情を雄弁に語っていたと思う。
押し殺した発散されることのない想いが、観るものには溢れ出ているように見える。素晴らしいね。

メチャクチャ最高ってほどではないけど、こんな感じの時代ものが年に一回くらいは観たいよね。
ああ、それが地上波の年末時代劇なのか。テレビは観ないから今もやってるか知らないけどさ。
子どもの頃は何で毎年やるんだ?と思ってたけど需要あるんだな。自分もそれになってしまったわけか。でもできれば映画で頼む。

あと、ななみはもっと映画出て。

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つとみ

5.0 武士道

2025年6月28日
iPhoneアプリから投稿

感動は筆舌に尽くしがたい。

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松たかお

4.0 文句なしの時代劇

2025年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

ストーリー展開は予想できたが、浄瑠璃をはさみ、飽きさせない工夫もあり。密命と殉死という暗くなりがちなテーマだけど見事に映像化できていて良い作品。分かっていて目頭が熱くなる。
役所さんと佐藤さん、二人の共演する時代劇というだけでワクワク感。初々しい桜庭さんとの取り合わせもGOOD。「オレが役所だ」的な押し付けがまさがない自然な演技が良かった。
脇役陣の役者さんが揃い、背景となる風景や舞台も、特に、竹林の風景や草原の殺陣シーン。時代劇では定石のシーンにも抵抗がなかった。

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Bluetom2020

5.0 こうなるだろう最後、それでも感動せずにいられない

2025年3月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

武士の生き様、美学に心撃たれる。現代の日本人が忘れてきた忠義心を思い出させてくれる映画でした。感動しました。

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優翔太郎