「 200年も経てば地上生活を知らない世代は地上を恋しがることもない...」エンバー 失われた光の物語 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 200年も経てば地上生活を知らない世代は地上を恋しがることもない...

2018年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 200年も経てば地上生活を知らない世代は地上を恋しがることもないという発想。そしてデジタル表示の200カウントダウンの“箱”は代々市長によって受け継がれたが、残り47年というところで途絶えてしまったのだ。

 卒業式の代わりに割り当て日(Assignment Day)があり、各自職業が割り当てられる。くじを引かせるのはコール市長(ビル・マーレイ)だ。ドゥーンとリーナはそれぞれくじを交換し配管工、メッセンジャーとなった。町の中核を為す発電機であり、皆の憧れの職業だったようだ。そんな新生活がスタートしたのち、箱を手掛かりにエンバーの出口を探すことになった。

 とにかくビル・マーレイの市長の悪事・・・といっても、食料を独り占めして幸せに浸っていただけのおまぬけぶり。気持ち悪い巨大な動物はFFに出てきそうな人間を食べるヤツだった。発明家の父ティム・ロビンスも雰囲気があった。

 かなり狭いエンバーシティ。東京ドーム一個分くらいか?人口も千人程度のような気がする。配管のトンネルをくぐっていったら民家に出てしまうし・・・冒険の開始は巨大な船なのかと思いきや、小さなボート。これもスプラッシュマウンテン風のジェットコースター感覚で楽しめる。しかし、冒険に出るのが遅すぎ・・・あっという間にエンディングを迎えるのです。

 なぜ地球が滅びようとしていたのか理由もわからないし、エンディングで放射能にやられたらどうするんだ?と冷や冷やものだった(笑)。まぁ、手塚治虫の「火の鳥」風だったなぁ。

kossy