インセプションのレビュー・感想・評価
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人の心は変えられるのか
斬新で、いい感じに複雑でとても面白かった。
限りなく☆5に近い4.5です。
コブの罪悪感、喪失感からくる、不安定さにずっとハラハラさせられて、最初から最後まで手に汗握る内容でした。
作中に、夢の中でまた夢を見るっていうシーンが何回も出てくる。
目覚めても、今は本当に夢じゃないのかわからない。
普段見る夢でもすごくリアルな夢だったりすると、起きた後もまだ夢の中にいるような感覚になる時がある。
夢から覚めてもまだ夢の中のような感覚。
この作品を観ながら、実際すごくリアルな夢で起きるすべが分からなければ現実と見分けつかないよなーってなんか納得してました。
夢の中に50年もいて、目が覚めた後現実と夢がごちゃごちゃになってしまった妻の気持ちがなんかわかるような気がします。
っていうか、夢の中に50年もいるの絶対イヤ笑
あと、結局アイディアを植えつけたりられた、サイトーのライバル企業の息子は、自分の道に進むことになるのですが、果たしてこれはアイディアが植えつけられた事だけが原因なのかなって思う。
もともと彼の中に、父親から自立して、自分の道を歩みたいという願いが、心の奥底に少しでもなければ、人の心などそう簡単に変えれないような気がします。
そう考えると、アイディアを植えつけるという行為は、ただ彼の背中を押しただけなのかも。
最後は最高なハッピーエンドにしてくれて大満足でした。子供達のもとに帰れて本当に良かった!!
妻の死から立ち直る男の話
深層心理にもぐりアイデアを盗むというアイデア(設定)、これをきちんと映像にしている。各階層の描写が面白いし、それぞれの能力を持った仲間を集め目的を果たす、という王道とも呼べるべきストーリー展開がある。冒頭に終わりの方のシーンを持ってくるのも王道か。ベタ好きとしては楽しめる展開。ワクワクする。
設定を活かすためのカラクリや小道具がまた洒落ていて好き。夢と現実を区別するためのトーテム。最後、この小道具にしてやられる。「おいっ!」なんて声出しちゃう。結果どっちなのか分からない終わり方だが、そこが良い。あだち充的な?いやま、この映画はそんな清々しいものでは無いけど。
主人公のコブはある意味「妻殺し」だった訳だが、そこの罪悪からの立ち直り、というか救いと言うか、なぜ吹っ切れることになったのか?もう一度観るならここを注目したい。
あのタイミングで?あの仕事の中で?少しまだ釈然としない。設計士の学生に自分の罪を、おそらく他人と共有するのは初めてなのだが、それが引き金になるのか?いや、それは安すぎる感がしてしようがない。
結局、コブもモル(妻)と同じく現実と夢との区別が曖昧になっているのか、夢のモルに愛、というか慈愛というか、そういうものを引きずっている。
二人が列車で轢かれるシーン。若い頃と年老いてからのシーンと二つ出てくる。この意味とか。若い頃のはただミスリードさせたいだけ、ではないだろう。実際の状況では長年連れ添った老夫婦が夢から覚めるために自殺するということだろうから、現実の肉体は若いままなわけで。。。
夢に何層も潜ることによって時間の流れが遅くなっていくのが、きちんとそれぞれの階層のシーンで表現されリンクされている。起こすためのキックである音楽。重力。痛み。意識。そういったものがきちんと別の階層にも影響する。こういう細かい作りがこの映画を深くしている。
全部理解したい!(笑)
他人の潜在意識に入り込み考えを盗むエクストラクト、他人の潜在意識に対して意図的にアイディアを植え付けるインセプション。この設定だけでカッコよすぎてワクワクする(笑)
キャラ全員が最高にイケてる。アーサーとイームスはちょっとカッコよすぎる。映画全体でもお気に入りのキャラになった。
ただ、設定が難しくてわからん箇所がいくつか(*_*)
①虚無がイマイチわからない。鎮静剤が切れるまで寝っぱなし?階層を飛び越えて目が覚めるとアウト?
②ロバートを第4階層まで落としてキックすると、第3階層のロバートが生き返るのはなぜ?
③イーサムのバズーカ、アーサーの無限階段、ああいうのができるなら、どうしてロバートの武装兵達にあんな苦戦した?イメージを現実にできるなら一撃で勝てそうだけど。条件がよくわからない。
まああとで解説を読むとしよう。笑
でも、わかる範囲でもすごい楽しめた。コブの潜在意識にモルが出てくる度にイライラしたけど、過去を知るとその辛さが身に染みた。この世界はリアルじゃないというインセプションか。。。まさにうっかりミス。。。
ロバートは結局まんまとインセプションされたわけだけど、その後の人生にはプラスになりそうだし良いのではないか。まあでも、操作されて植え付けられた考えか。でも自覚はない。知らぬが仏なのかな。
あとアクションがめちゃくちゃスタイリッシュ。アーサーが天地無用のなか戦うシーンはめっちゃ興奮する。
傑作SF!!
この作品の発想がノーランの中で一番変態的(笑))
新宿ピカデリーで鑑賞。爆音上映で!
インセプションは他の作品に比べてやや個人的には思い入れ強い作品だったりする。というのも、公開時に劇場で見た初めてのノーラン作品であることとノーランの名前を覚えた作品であることからくる(笑)あんまり横文字に強くなくて、役者も監督名も覚えれないんですが、あまりの衝撃の覚えてしまいました。が、過去作品で『メメント』『プレステージ』『ダークナイト(当時は未鑑賞)』って見て納得はしましたね。
メメントも相当イカれてるとは思ったけど、個人的にはこの夢の夢の夢の…って空間を操ったインセプションがダントツでイカれてると思うな(笑)最後らへんなんか4階層が同時に、異なる時間のスピードでリンクさせながら展開していくんやが、あんなのノーランだからこそ作り上げられたとしかいいようがない。
公開時、あまりの変態っぷりにもそうやし、やはりちょっと構成が難解すぎて全てを理解することはできなかった。それでもクライマックスに向けたあの複数階層の夢での話の展開に入り込んでしまったし、2回目からはより理解できてさらに面白かった。
多分一番多く見てる作品でもあって、だからか今回はより登場人物の心理描写を見れた気がして何回も見てるはずなのに飽きずに見てしまったな(まあ久々に見たってのもあるが笑)
勧められたので観たけど
友人が絶賛していたので今更鑑賞。結論、面白い。
けど、手放しで褒める程ではなかったかも。
設定面白いし、演出、撮影も凝っていて映画としてはすごくよくできていると思う。それなのに何故か消化不良な感じが残るのは何だろう。
コブの奥さんとのトラウマストーリーがいまいち腹落ちしなかったからかとか、第三層のシーンが普通過ぎたとか、所々に見られるご都合主義的な展開とかが原因か。
観てる間はほとんど気にならないんですが、進行に必然性を持たせる部分がわりとテキトーなので、複雑な設定と相まって観終わった後に「あれ?なんでああなったの?」って疑問が残る。
良い映画は良い映画なんですよ。ほんとに。
全てにおいて最高だ
SFとしても星5
サスペンスとしても星5
アクションとしても星5
こんな映画あっただろうか
始まり方も終わり方も最高
エレンペイジがキーパーソンで、
この映画上でとても重要な役割だと思う
エレンペイジが夢から段々と覚めていく
様子はもう鳥肌たつくらい良かった
もっとエレンペイジの映画みよ〜
カット割とか構成とかも抜群にいい
ディカプリオが渡辺謙の仕事を受けて
妻と決別しようとする、というか
決別させられる話なんだけど
決別はしたものの
結局夢なの?夢じゃないの?
というところ
トムハーディもかっこよくてよかった〜〜
刺激的な作品
映像や作品に引き込まれる。
最後の終わり方も秀逸で、気になる!
音楽も好きで、2、3回観返した作品。
役者勢も好きやし、
ハンツジマーの曲もしびれる
オープンエンドのような
あの終わり方も脳裏に残る
おもしろかったー!!何度でもみたい! 新幹線に乗っていると暴動の夢...
おもしろかったー!!何度でもみたい!
新幹線に乗っていると暴動の夢を見たり、トイレが行きたいと、雨が降っている夢を見たり、現実とリンクしている夢の中の世界観が好きです。
ただ、階層だとか、時間軸だとかよくよく頭を働かせないと理解できない内
容なのでゆったり観る映画ではないです。
そして最後のどちらにも解釈できる終わり方。コマは止まるのか、回り続けるのか。
私は夢の世界から戻れていない説派です。
「最も強い寄生生物は、アイディアだ」 映画の冒頭で主人公コブが述べ...
「最も強い寄生生物は、アイディアだ」
映画の冒頭で主人公コブが述べるように、そのアイディアが自身のオリジナルではなかったとしても、一度植え付けられたアイディアを振り払うことは容易ではない。
これは人が夢を夢と自覚することの不可能さも表している。
中盤からラストシーンまで、4から5つの夢(世界)が同時進行で物語を形成している。
そのために、物語の全体像を理解することは非常に難しくなっているが、それ故に引き込まれる世界構造を構築している。
ラストシーンが示唆することは、こういった設定の物語ではありがちではあるが、主人公の意図的な行動である可能性もあるため、とても哲学的なシーンとしてとらえることができると思われる。
我思う故に我あり、である。コブはあの世界を選択したのではないだろうか。
ただのSF映画ではない!
この映画を見終わった時久々の新鮮味を感じた。何度でも観たくなる。夢の中の世界と言うと一見ありきたりに思えてしまうかもしれない。しかしそこはあのダークナイトを作り上げた監督。先ず設定から抜かりがない。綿密に考えられており、夢の中の夢更にはその中における時間の流れ方の違い、そして現実との境界線の曖昧さ、冒頭から一気に引き込まれてしまった。アクションシーンも研ぎ澄まされており、特にカフェテリアでのあらゆる物が破裂していくシーンは忘れられない。劇中で流れる音楽もとても映画にマッチしており、そのお陰か躍動感溢れる作品に仕上がっているように思われる。所でこの映画はアクションを売りにしているがそれだけではこの映画をここまでの作品にすることは出来なかっただろう。ではこの作品を支えた影の立役者は何か?それは脚本の中のドラマであると思われる。主人公が抱えている葛藤や苦悩と言ったものを他のSFものよりもより丁寧に描いたからこそ観るものは共感し、更にはそれがアクションシーンのスパイスにもなっていたように思われる。実にクリストファー・ノーラン監督らしいと感じた。アクションとドラマの両立が非常に上手いのである。最後のシーンを見れば分かるのだが、ダークナイトでもそうであったようにノーラン監督は映画の最後を派手なアクションで飾るのではなくドラマの帰結によって終わらせている。ダークナイトの場合バットマンはジョーカーとの戦いを遂に終わらせる。しかしジョーカーが変えてしまったアーロン・エッカート扮するハービー が彼の前に立ち塞がる。まるで白から黒に塗り替えられたような人物に為ってしまったハービー。悲しみのあまり悪人に堕ちてしまった彼をバットマンは倒すのだが、そこにはアクション的な要素はあまり無い。寧ろそこにはドラマ的な感情のアクションが描かれている。果たして彼は本当にジョーカーに勝てたのだろうか?いや、実際のところジョーカーに負けてしまったのだ。だからこそ彼はハービーの罪を背負うことにしたのだ。そう決めたバットマンが走り去って行くシーンで映画は幕を閉じる。インセプションでも派手なシーンで終わらせるのではなく、やはりドラマに重点を置いている。主人公のコブが抱える葛藤が解消される事によって本当の意味で彼は現実の世界に戻る。そして念願だった子供達との再会を果たす。しかしその前に彼は自分のトーテムを回し、トーテムが止まるか止まらないかと言うところで映画は終わる。これによって結末はとても曖昧なものになり、ハッピーエンドにも見えれば、悲しみを含んだ結末にも見える。だがその曖昧さが良いのだ。ノーラン監督らしい終わらせ方である。設定が綿密が故に多少理解するのが難しいしかもしれないが、色々な人に見て欲しい。決して見て損はない。これはSF映画ではあるが、ただのSFものではない。ドラマ映画でもあるのだ。それをこの映画を見て是非実感して欲しいと私は思う。
2回目にしてやっと理解!
初めて観たのは映画館。2回目は自宅にて。
もともと理解力が高い方じゃないというか低いからこういう複雑な内容の映画が苦手で、1回目は案の定ギブアップ。
でも途中退席するのも癪だから一応最後まで観て、「トーテムは止まったはず!じゃなきゃやってらんない!」と激しく思ったことだけ覚えている。
というわけで2回目はめちゃくちゃ集中して観た結果思ったこと。「え、なんでわかんなかったの?私の脳3年でどんだけ成長した?」
たいして複雑でもなかった(笑)しかも、ちゃんと理解できたら今まで観た映画の中でかなり上位に入るくらい面白かった(笑)なんだこれ。
そして最後のシーンはネットでもいろいろ分析されてるけど、やっぱり止まったと信じたいと思います。ハッピーエンドが好きです。
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