「ブラックミュージックファン必見」キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ブラックミュージックファン必見

2018年7月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

映画の起承転結がそのままブラックミュージックの歴史と対応する見事な構成
ブルース以前、チェスレーベルとブルースの誕生、ロックンロールとソウルミュージックの誕生、チェスとブルースの終焉
マディウォータース、リトルウォータース、ハウリンウルフ、チャックベリー、エタジェームス
伝説の巨人達がどうブラックミュージックの歴史を作りあげていったのか
生きた人間達の生々しいエピソードを積み重ねて見せてくれます
断片的にしか知らない文字だけの略歴が、彼ら彼女らの人生のストーリーとして本当に生きていた等身大の人間のドラマとなって描かれています
ビヨンセが本当にエタジェームスに見えるのがすごい
ミネソタファッツのエピソードは
映画ハスラーを見ていれば更に感慨深い
劇中クロスオーバーという言葉がキーワードとして登場します
黒人だけの人種限定音楽が、ブルースを経てロックンロールでチャートのページをクロスオーバーする
クロスオーバーの概念を視覚的にヒットチャートのページをクロスオーバーする様子で見せてくれたのは正直目からウロコ
素晴らしい表現だと感動しました

あき240