劇場公開日 2009年11月14日

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「これはナシでしょ」笑う警官 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0これはナシでしょ

2009年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

なんなんだこれは?!
もう少しお客さん目線も持とうよ(怒&泣)

私にとって、
単館、アート系を除くと、
2009年一番面白くなかった作品かもしれません。

『キャバレー』と撮影も同じ人(仙元さん)を起用し
大人の雰囲気を醸し出そうとしていたのでしょうが、
時代錯誤+監督の自己陶酔にしか思えませんでした。

役者の演技に対する演出も統一感がなく、
演技のレベルがバラバラ。特に前半は、
歯止めをかけなかったのか、役者が演技をし過ぎてしまっていました。

音楽も、これが好みにあう人もいるのでしょうが
作品内容にあっていない。百条委員会開催まで時間が
ないはずなのに、刑事に無駄話をさせたり、無駄な場所に立寄らせたり
緊迫感がまるでないところに、あんなムーディーな曲を流してしまったら
余計に間延びをしてしまいます。すべての面において観客をないがしろにしている、
そんな気がしてなりませんでした。

これだけの役者をそろえて、
これではちょっと悲しすぎますし、お寒いかぎりです。

☆彡     ☆彡

北海道警察の協力を得られるはずもなく、
札幌で秘密裏に撮影、ワンシーンワンカット、
まるで舞台のように、演技をさせた。そういった試みに対しては
賛辞を惜しみませんが、残念ながらすべて逆効果になってしまったようです。

原作者は作品を
「小説では表現しきれない部分を表現してくれた」と
大絶賛しているようですが、私には単なる監督の自己満足にしか思えませんでした。

他にも記したいことはあるのですが、
これ以上けなすのも心苦しいものがありますのでよしておきます。

septaka