劇場公開日 2009年6月27日

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扉をたたく人のレビュー・感想・評価

全10件を表示

4.0静かに訴える

2016年7月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ウォルターとタレクの出会い。
ウォルターとモーナの出会い。
運命の出会いは、皮肉な別れとなる。

ただ運命として受け入れることしかできないなんて。あまりの人権の軽んじられ方に怒りを覚えた。

ゼイナブの服のセンスが好きだ。

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Sheeta

4.0良作

2016年5月23日
iPhoneアプリから投稿

教授と不法滞在の若者の友情 若者の母親もよかった。音楽を仲介に使っているのもいいし、アメリカの移民問題にも一石を投じていると思う。

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素子

4.5心温まるヒューマンドラマ

2015年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

幸せ

移民の国ならでは。9.11後の人種問題もテーマに

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消されるので公開しない

4.0『サンバ』とともに

2015年6月2日
iPhoneアプリから投稿

2014年の『サンバ」はフランスの話
あの9.11から6年後のニューヨーク
あの日からアメリカは一変したと移民たちは言っている、アメリカはそんなに古くない昔は誰の国でも無かったのに
歴史が浅いと人よりも力を信じるのだろうか
拳で人を守ることは出来るだろう、しかし拳は永遠ではない
その拳を振り上げるよりも手を開き彼のように包み込めたなら、そんな世の中ならばどんなにか笑顔が多い世界になるだろうか
優しくジャンベを叩けるようになった彼の手が真の怒りに変わってしまった。

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カルヴェロ

3.5心あたたまる映画

2013年8月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

楽しい

幸せ

大学教授のおじさんが、とてもチャーミングです(^^)
他のキャストも皆、魅力的です。
もう少しジャンベの音の魅力が映画全体にあっても良かったように思いました。

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SICK_JOY

3.5主人公の静かな演技が見物

2013年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )

 たくさんの不法移民がいてイスラム教徒に911以降厳しくなったアメリカで、このようなことなど数えきれないくらいある話だろうが、当事者にとっては人生を決定する重大事項である。しかし国家としては無制限に移民を受け入れるわけにもいかないのは事実であるし、テロとの戦いに直面しているときには猶更である。このような政府のやりかたに批判的な意見はある程度理解できるが、このような犠牲者はいつの時代にもいるし、善良な犠牲者側からの一方的な見方にも思えてあまり共感できなかった。
 だが主人公の静かな演技と上手な演出によって、感情の薄い頑固な彼の心の変化がうまく描き出されていた。決まりきった日常を送り必要最低限の言葉しかしゃべらない彼が、太鼓を地下鉄で叩く姿に、彼が心を取り戻しやるせなさと不条理に対する怒りという、彼の感情の爆発が見て取れた。

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Cape God

4.0心に長く留まる映画です

2010年7月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

この邦題は象徴的で、良いです。まあ、タレクと教授の出会いは扉をたたくなんてもんじゃないですけど。

最初、堅物のウォルター教授にジャンベは似合わないと思っちゃったけど、内側に眠ってたんですね、熱いドラムのビートが。
人生のきらめきや絶望に、観賞後も心に長く留まっていきそうな感じです。

感情をあらわにしないウォルターは、リチャード・ジェンキンスの演技力あってこそですね。
なるほど名演技とか芸達者とはこういうものか、と思いました。

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グッドラック

5.0じんわりきます。

2010年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

知的

なかなかのぐっとくる作品で、久々に感動しました。教授の変わっていく心理状況が、ことばではなく表情で変化していくところがなんとも良いです。もちろん、大切なメッセージも受け取れます。

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pekouran

5.0静かに感動を呼ぶ名作でした。ジェンキンスの演技も最高です。

2009年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 本日は、こんな素敵な作品にご招待していただいたマイミクさんに、心から感謝します。全米で僅か4館の公開が、口コミで270館に拡がり、半年間のロングラン興業の結果、興行収入でベスト10に入った作品です。

 何がアメリカ人の心を掴んだのか?その背景には、9.11テロ以降、移民政策の唐突な変更が、本作で描かれるような人権問題を引き起こしていることがあります。違法滞在者に対する余りの仕打ちにも主人公のウォルター同様の憤りを感じたアメリカ人は多かったのではないでしょうか。

 本題の『扉をたたく』は、巧みなネーミングだと思います。かつて「人種のるつぼ」と言われてきたアメリカでも、9.11テロ以降は、マイノリティに対して不寛容な空気が増してきて、その『扉』は堅く閉ざされたのです。

 本編に登場するシリア難民のタレクなんか、ちゃんと難民申請して、アメリカの学校を出ているのにもかかわらず、「書類の不備」という理由だけで、家族を残したまま、母国へ強制送還されてしまうのです。なんとも理不尽です。

 そんな色濃い社会派作品ながら、本作は、淡々と登場人物に起こる出来事を静かに追いかけるだけで、そんな理不尽に沈黙しているかのようでした。

 何故寡黙な作品なのでしょうか?
 それは主人公のウォルター自身が、妻の死後、全てにおいて拒絶して、心の扉を深く閉ざしていたからのです。
 妻が上手だったピアノを覚えようとしても、ピアノ教師の指導を受け入れず、4人も解雇したものの、上達しないことに苛立ったり、講義は講義で、20年間同じレジュメを使い回して、忙しそうなそぶりだけ見せたりで、人間らしさすら失せていたのです。
 そんな主人公だったので、立ち上がりはとても淡々となったのです。

 そんなウォルターの心の扉をたたいたのがシリア難民のタレクでした。彼は、騙されてウォルターの管理するアパートに彼女のゼイナブと勝手に住んでいました。行き場のないタレクを哀れみ、次の住処が見つかるまで、ウォルターは二人の居住を許します。
 仕事の関係で、ウォルターもアパートに滞在することになります。この共同生活は、深く閉ざしていたウォルターの心を和ませていったのです。

 もう一つウォルターの心の扉をたたいたのが、タレクが演奏するジャンベ(アフリカン・ドラム)もともと音楽が好きだったウォルターにとって、4ビートの五線譜で演奏するクラッシック音楽よりも、3ビートの魂の鼓動でたたくジャンベのリズムが新鮮に響いたのです。タレクにジャンベを習うようになり、ウォルターはそのリズムに生きている実感を蘇らせていくのでした。

 本作は、アフリカン・ビートへのオマージュを強く感じました。太古のアフリカの大地では、コミュニケーションの手段だった太鼓やドラムなどの打楽器は、敲くほどに人と人とを理屈抜きに結びつけるものであったのでしょう。
 タレクは、ウォルターを公園で繰り広げている大勢のセッションへと連れて行きます。 最初は、戸惑うウォルターでも、ジャンベを無心に敲くうち、メンバーと呼吸がぴったり合うようになります。
 ジャンベの奏でるリズムは、人種や民族を超えて、理屈抜きで人々を結びつける力があるものだと感動しました。ここに、きっと本作の見えないメッセージが隠されているのだと思います。

 そして満面の笑みを浮かべるウォルターを見ていると、シャンベがウォルターの心の扉をたたいたのが、分かりました。まるで閉ざされた心から閂の外されたかのような表情だったのです。

 せっかくの二人の友情も、タレクが逮捕されることで、直接ふれあうことはできなくなります。しかし、それ以降のウォルターは、休職してまで、タレクの出所に全力を尽くします。心の扉を開くとき、こうも人は愛と情熱に目覚めるものでしょうか。

 そして圧巻は、タレクを心配して南部から単身上京してきたタレクの母親モーナへの献身ぶり。ウォルターの尽力空しく、母国へ強制退去させられたタレクを追って帰国するモーナとウォルターの別れは切なかったですね。いい仲になりつつあっただけに。そして一度出国するともう二度とモーナはアメリカに入国できないのでした。

 私もウォルターのように、マイノリティーに心の扉を拡げたい。そう思って目頭を熱くしたアメリカ人は続出したのでしょう。

 静かに感動を呼ぶ名作でした。ジェンキンスの演技も最高です。

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流山の小地蔵

4.5心に響く

2009年6月20日
鑑賞方法:試写会

知的

ずっと孤独で暮らしていると、人生そんなものだろうって思えてくる。でも、一旦、誰かと関わると、孤独が耐えられなくなる。
不法滞在の青年と出会ったことで、孤独な教授の人生が変わっていく過程が、現在のニューヨークの現状を通して、とても良い感じで描かれてると思います。
9.11以降、不法滞在問題に厳しくなったニューヨーク。この映画では、不法滞在者側に感情移入してしまうけど、善悪はよくわからない。
そう言うことを考えるきっかけにもなる作品です。

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ぷらねっと