ウォーリー インタビュー: アンドリュー・スタントン監督が語るウォーリー誕生秘話

トップ > 作品情報 > 映画「ウォーリー」 > インタビュー > アンドリュー・スタントン監督が語るウォーリー誕生秘話
メニュー

ウォーリー

劇場公開日2008年12月5日
2008年11月28日更新

ファインディング・ニモ」でアカデミー賞長編アニメーション部門を受賞したアンドリュー・スタントン監督によるピクサー・アニメの最新作「ウォーリー」は、高打率を誇るピクサー作品の中でも、「アカデミー賞作品賞候補に!」との声もあがるほど、全米でも大絶賛。そんな本作を手がけた監督に話を聞いた。動画インタビューとあわせてお楽しみください。(取材・文:編集部)

アンドリュー・スタントン監督 インタビュー
「制約のある中で知恵を働かせ、表現するからこそ、面白いものになる」

感情豊かなウォーリーに誰もが魅了されるはず 感情豊かなウォーリーに誰もが魅了されるはず

主人公は、人類が去った地球でただひとり働き続けてきたゴミ処理ロボットのウォーリー。しかし、ある時、宇宙からやってきたピカピカのロボット、イヴに恋をし、彼女を助けるために大冒険を繰り広げる。セリフがなく、電子音と動きだけで感情を表現するウォーリーやロボットたちは、実に生き生きとし、観客はその一挙手一投足に笑い、ハラハラし、そして涙すること間違いなし。誰をも魅了するウォーリーはどのようにして生まれた?

ルクソーJr.やR2-D2にインスパイアされて生まれた ルクソーJr.やR2-D2にインスパイアされて生まれた [拡大画像]

――これまで魚や車といったしゃべらないものがしゃべるものを作ってきたピクサーですが、今回セリフのないキャラクターに設定したのは?

「あまり人間化しないほうが、より彼らの世界観に入れると思ったからね。ジョン・ラセターの『ルクソーJr.』(ピクサーのロゴマークでもおなじみ、電気スタンドのキャラクター)という短編があるけど、きっと電気スタンドが生きていたら、あんな音を出すんじゃないかと思わされる。今回はあれのロボット版が作りたかった。それに、長編映画ではいつもそうだけど、キャラクターがその瞬間に何を考え、何を言っているかということは、実は脚本には書いてあるんだ。実際のフィルムでは彼らの言語……つまり機械音になっているわけで、感覚としては外国語映画みたいなものだよ」

――ウォーリーの声を作ったベン・バートはR2-D2の音声を作った人でもありますが、R2-D2との差別化をどのように考えましたか? また、監督からはどういった要望を?

ロボット同士のコミュニケーションも見ていて愛らしく、楽しい ロボット同士のコミュニケーションも
見ていて愛らしく、楽しい
[拡大画像]

「R2-D2の素晴らしさは、あの電子音だけで気持ち、感情が全部わかることで、ウォーリーに求めたものも同じだった。もちろん全く同じではいけないけど、ベンは30年もあの仕事をしていて、彼自身、同じことは繰り返したくはないだろうし、違うものを作ってくれるだろうと信じていた。ベンには、僕がこの映画で伝えたいストーリーを説明し、インスピレーションを与えるだけで細かい注文は必要なかった。彼の出す多数の素晴らしいアイデアから、ひとつを選ぶほうが大変だったよ(笑)」

――動きでの感情表現も豊かですが、ロボットなのでディズニーアニメ伝統の“つぶれて伸びる”といったことも少ない中で、動作に関してはどのように気を配りましたか?

「“つぶれて伸びる”もやっているんだけど、確かにそんなに激しくはしてないね。あとは、ウォーリーの四角い体やイヴの卵型の体から腕が出て伸びたりするところも、少しその伝統を残したところかな。でも、制約があるからこそ、僕たちも知恵を働かせることができる。『トイ・ストーリー』では、足がプレートに固定された兵隊たちがそのまま動くというのがあったけど、あれもそうした制約のある中で表現しようとするからこそ、面白くなったんだと思うしね」

「ニモ」に続き、また傑作を生んだアンドリュー・スタントン監督 「ニモ」に続き、また傑作を生んだ
アンドリュー・スタントン監督
[拡大画像]

――「ファインディング・ニモ」では、アニメでは難しいといわれていた水の表現に挑戦しましたが、今回の技術的なチャレンジは?

「以前から、CGアニメでも実写映画と同じようなカメラワークにしたいと思っていて、人間の手で持っているカメラだと、どうしても焦点が合わなかったり、ぶれてしまったりといった不完全な部分が、かすかにだが出てくる。今回はそうした不完全な部分もあえて入れることで、誰かが実際にカメラを持ち、その映像を撮っているかのように見せたかった。それは全く新しい手法というわけでもないし、具体的に言えば非常に技術的になってしまうのだけど、そのような表現をするため、より現実のカメラに近づけた表現が可能なようにソフトウェアを開発していったんだ」

――ゴミの山になった地球というのは、大量消費社会への批判も込められているのでしょうか?

「いや、僕の発想は全く逆で、まず主人公がひとりだけ地球上に取り残されたロボットというのがあり、地球上に誰もいなくなるという状況がどんなものかを考えた時に、住めないほどゴミが貯まってしまった世界にしようと思いついた。そのゴミの山を片付けているロボットというのは、人類の尻拭いしているようなところもあって面白いし、彼がゴミの山から、かつてどういう人類がそこにいたのかということを発見の過程も描けるからね」

「ウォーリー」のインタビュー

ウォーリーの関連コンテンツ

関連ニュース:ウォーリー

ウォーリーの関連ニュース

映画評論:ウォーリー

ウォーリーの映画評論

人類が消え去り、荒れ果てた地球に残されたゴミ処理ロボットのウォーリーが、700年目にして舞い降りた最新鋭の美しきロボットに恋焦がれ、彼女を追って未知なる宇宙へ飛び出した――そんな発端に本編の約半分の時間をかけ、情感豊かに魅せまくる。片......ウォーリーの映画評論

フォトギャラリー:ウォーリー

DVD・ブルーレイ:ウォーリー

映画レビュー:ウォーリー

平均評価
4.5 4.5 (全47件)
  • ロボット同士のラブストーリー? いきなりですが、この映画をこれから観ようと思っている方へ一つ注意をしなければなりません。それは、本編が始まる前に栄養ドリンクかコーヒーを飲んでいただく事です。なぜなら、この作品のはじめの20分~... ...続きを読む

    SAOSHIーTONY SAOSHIーTONYさん  2011年5月31日  評価:4.0
    このレビューに共感した/0
  • 依然としてピクサー作品にハズレなし 依然としてピクサー作品にハズレなしですねえ。 この作品、前半と後半では舞台が全く変わるのですが、個人的には、前半の舞台のままでストーリーが展開するような作品だったらもっと感動したような気がします... ...続きを読む

    ringo ringoさん  2011年1月22日  評価:4.0
    このレビューに共感した/0
  • 無言 会話がまったくない映画。さすがにつまらない。約100分なのだが120分くらいに感じた。長すぎる。 なんか淋しい映画だ。そしてなんものこらない映画です。 ...続きを読む

    J・スパルタン J・スパルタンさん  2010年10月27日  評価:1.0
    このレビューに共感した/0
  • ウォーリーのすべての映画レビュー
  • ウォーリーの映画レビューを書く
このページの先頭へ
- PR -

最近チェックした履歴

映画の検索履歴

他の映画を探す

映画館の検索履歴

他の映画館を探す

最新のインタビュー

インタビューの一覧を見る