大いなる休暇のレビュー・感想・評価
全4件を表示
島民100人の大移動!人数が多いと笑えますね。
島民は合計125人なのですよ。しかもほとんどの人が生活保護を受けているという貧しいサントマリ島。工場誘致という話があれば、そりゃ必死になりますよね。だけど、条件があって、島に定住する医者が必要だというのです。一人の医者が1ヶ月島にやってくることになって、何とかこの島を好きになってもらおうとウソを積み重ねる島民たち。憎めないウソばかりなのですが、やがてウソをつくことにも無理が出てくる・・・
釣りが下手なルイス医師になんとか魚を釣ってもらおうと努力するジェルマン。ルールを誰も知らないクリケットを楽しむ島民たち。医師の電話内容をすべて盗聴するおばさんたち。どれもこれもおかしい。思わず大爆笑してしまいました。
高齢化問題や失業問題を抱えながらも日々を楽しく過ごし、誇りを忘れない島民。結束も固いし、ウソの目的だって一人一人の生活をお互い思いやってるからこそだ。最後のルイス医師とジェルマンのやりとりも見物です。
それにしても代理医師って・・・ホラー映画かと思ったぞ。
【2005年10月映画館にて】
コメントする (0件)
共感した! (0件)
嘘の上に築くもの
貧しい島が工場誘致のために、全員力を合わせて嘘をつく。
工場誘致の条件が、医者在住なのだ。
何も知らずやって来た、青年の医者に完全な休暇を取つくろう。
フフッと笑ってしまうような嘘の数々。
医者と、とても良くしてくれる町の人々との間で絆がうまれる。
嘘を土台に積み上げものだけど
島のみんなと医者の心には確かな繋がりが生まれていく。
私たちの現実の世界でも嘘はとてもリアルなもので。
信頼のなかに残酷な嘘・やさしい嘘・虚栄の嘘など、入り混じっている。
嘘をここまで大々的に、でも温かく表現するなんて・・・脱帽
全4件を表示