劇場公開日 1979年10月27日

「アメリカとソ連」メテオ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アメリカとソ連

2020年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 70年代パニック・ムービーのトリを取るかと思われていたが、映像はイマイチだ。『ディープ・インパクト』や『アルマゲドン』には到底及ばない映像なのだが、当時はCGもないし、VFXだって発達していなかったのだ。

 それよりも見るべきところは、アメリカがソ連と手を組んで連合ロケットを発射するという、冷戦時代には考えられないような設定を楽しむべきなのです。ショーン・コネリー演ずるブラッドレー博士は、隕石を破壊するための平和的な核ロケットを発明したのに、軍事兵器として利用されたことに腹を立てていたし、いざ、アメリカが恥をしのんでソ連に頼んでも、ソ連は「そんな兵器なんてもってない」と秘密主義を貫こうとする様子など、興味深いものがある。

 アメリカとソ連のロケットが仲良く並んで隕石に突っ込むシーンは何となく楽しいし、ロシア民謡をアレンジしたような音楽も愉快。空気のない宇宙で爆発の音響がすごいのはどうかと思ったが・・・

kossy