牝牛と兵隊

劇場公開日:

解説

ジャック・アントワーヌの実話を「艶ほくろ」のアンリ・ヴェルヌイユが監督した喜劇。脚色はヴェルヌイユとアンリ・ジャンソン、ジャン・マンスが共同で担当。撮影「私の体に悪魔がいる」のロジェ・ユベール、音楽をポール・デュランが担当。出演は「パリの休日」のフェルナンデル、「ベニスと月とあなた」のインゲ・シェーナー、ピエール・ルイ、リシャール・ビンクレール、アルベール・レミ、ルネ・アバールら。

1960年製作/118分/フランス
原題:La Vache et le Prisonnier
配給:NCC
劇場公開日:1961年3月7日

ストーリー

フランス陸軍歩兵シャルル・バイイ(フェルナンデル)は四年このかた補虜としてドイツにつれてこられある農家で働いている。一九四三年の春、彼は慎重に計画をたてて白昼堂々と捕虜服を着て農家の飼牛マルグリットをつれて脱出した。牛を散歩させているふりをして故国に逃げ帰ろうというのである。腹がへるとマルグリットの乳をしぼって飲んだ。隣りの農場の主人に会ってトラックにのせられ道を逆もどりさせられたり、ソ連兵のキャンプで牛乳をふるまったりして彼の道中は続いた。休息したある農場の牡牛とマルグリットが仲よくなったり、ドイツ軍の食糧箱を盗んだら薬の箱だったような珍事もあった。ライン河をわたる時彼はマルグリットを逃がしたが、よく朝、目がさめるとマルグリットはドイツ軍がかけた仮橋の上にいた。おせどもひけども動かぬマルグリットを、結局シャルルはドイツ兵注視のうちにひっぱってわたった。ドイツの将校に変装したフランスの軍人に出あいよろこんだのもつかの間、彼は変装を見破られてドイツ兵にひったてられていってしまった。ついにシャルルはフランスに入った。こんどこそマルグリットをおきざりにして貨車にもぐりこむとマルグリットはいつまでもいつまでも彼をしたって泣いた。駅で身分証明書提示をもとめられ、シャルルは命がけで逃げまわった。ようやくのことで発車寸前の列車にとびのった。しかし彼はちょっとも知らなかったが、その列車はなんと逃げてきたドイツのストラスブルグに向けて発車したのであった……。

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