劇場公開日 1997年11月22日

「現代のコンプラと照らし合わせながら観るのが◎」プライベート・パーツ 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5現代のコンプラと照らし合わせながら観るのが◎

2024年3月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

アマプラでレンタル¥99セールだったので、VHSで観て以来久しぶりに観ました。

映画.comを見る限り、ハワード・スターンに関心のある人が日本にいないようで、複雑な気分です(笑)
とはいえやっている事がコトなので、知っていたとしても、好き嫌いが大きく分かれるでしょう。

ハワード・スターン本人の半生を描いた実話を基にしたフィクション作品です。
ラジオ放送の在り方に一石(岩石?)を投じた彼のやり方は、現代では到底受け入れられないでしょう。
セクハラ発言、セクハラ行為の生中継、人種や職業差別、更に自身のプライベートをもネタとして赤裸々に生中継してしまう姿は、現在のYouTuberに通ずるものがあります。

『Howard Stern Show』は、現在も衛生放送されていますが、落ち目は否めず長年のファンである妻は既に見限った様です(それでも過去の放送分を家事の際などに聴いては独りでクスクス笑ってます)。

作品そのものも卑語や露骨な性的な描写などが織り交ぜられているので、とてもとても家族で楽しく観られる代物ではありません。
ただ現代の厳しいコンプライアンスと照らし合わせて観ると一層楽しんで観られることと思います。
価値ある一本です。お時間があればご覧下さい!

蜷川吝塀