「架空の国のクーデター」パワープレイ みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
架空の国のクーデター
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クーデターとは勝者が全てを奪い、敗者が皆殺しにされる争いなのか。
本作には戦車部隊が出てくるが『フューリー』のような戦車同士が激しく砲弾を撃ち合うシーンが無かったので、何だか肩透かしを食らったような気分になる。
軍が蜂起するシーンでは本物のカナダ軍の協力を得られたそうだが、さすがにそこまでは予算がまわらなかったのだろう(それでもミニチュアに見えなくもない戦闘機を、1機だけ申し訳程度に爆破していましたっけ)。
軍の上層部の謀略とも言える本作でのクーデター。
末端にいる兵士までそれに簡単に同調してしまうものなのかと思った。 いくら上官の命令には絶対服従であってもだ。
中には上官が訓練だと思わせている部隊もいた。しかし、腐敗しきった政府の圧政に反感を持ちながらも、クーデターに参加するかどうか苦悩、もしくは躊躇する若き下級兵士たちのくだりがあっても良かったと思う。
下手すりゃ自身は反逆罪で処刑され、家族も危険に晒されるかもしれないのに。
ちなみにパワープレイとは、戦略・戦術用語で有利な人数や武装を使って、力で相手を押し潰すやり方を言う。
クーデターものが好きな人には、是非ともオススメします。
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